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NTT Com、パブリッククラウド「Cloudn」を2020年末に終了、基幹向けの「Enterprise Cloud」に統合
2019年10月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2019年10月24日、パブリッククラウドサービス「Cloudn(クラウド・エヌ)」を2020年12月31日で終了すると発表した。2019年12月1日付けで新規の申し込み受付を停止する。今後は、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」に経営資源を集中する。Cloudnからの移行先としてはNTTPCコミュニケーションズの「WebARENA」を紹介する。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2012年以降、2つのIaaS型クラウドサービスを運営している(図1)。
主要サービスは、業務システム用途の「Enterprise Cloud」である。プライベートクラウドとして、社内LANをNTT Comのデータセンター上に構築し、VPN経由でアクセスして使うことを想定している。ベアメタルサーバー、サーバー仮想化ソフト(VMware vSphere、Hyper-V)、OpenStackなど各種のサーバー環境を提供する。
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もう1つのIaaS型クラウドサービスが、公開Webシステムなどの用途に向いたCloudnである。簡単に仮想サーバーを調達できるパブリッククラウドであり、価格を低く抑えている(税別で月額450円から)。クラウド運用基盤としてOpenStackを利用している。Amazon S3互換のオブジェクトストレージも提供する。APIなどを充実させて、アプリケーション開発者にとって使いやすいことを狙っている。
●Next:代替選択肢としてグループ会社の「WebARENA」も紹介
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