NTTPCコミュニケーションズは2019年10月28日、パブリッククラウドサービス「WebARENA」のラインアップを拡充し、最安価となる「WebARENA Indigo」を発表した。同日提供を開始した。仮想サーバーを提供するVPS(仮想専用サーバー)型サービスである。仮想サーバー1台あたりの月額上限料金(税別)は318円から。
NTTPCコミュニケーションズの「WebARENA Indigo」は、パブリッククラウドサービスであるWebARENAのうち、ユーザー専用の仮想サーバーを提供するVPS(仮想専用サーバー)である。既存のVPSサービス「VPSクラウド」よりも安価な最安価サービスとしてラインアップに追加した。サーバー仮想化ソフトはLinux標準のKVMを使う。
価格は、表1のとおり。最小構成のメモリー1GB構成(1vCPU、メモリー2GB、SSD 20GB)の月額上限料金が318円、メモリー2GB構成(2vCPU、メモリー2GB、SSD 40GB)が636円である。2019年11月から提供するメモリー4GB構成(4vCPU、メモリー4GB、SSD 80GB)は1272円、メモリー8GB構成(8vCPU、メモリー8GB、SSD 160GB)は2544円である。
メモリー | CPU | SSD | 仮想化方式 | 時間従量料金 | 月額上限料金 |
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1GB | 1vCPU | 20GB | KVM | 0.5円(税込0.55円) | 318円(税込349円) |
2GB | 2vCPU | 40GB | KVM | 1円(税込1.1円) | 636円(税込699円) |
4GB | 4vCPU | 80GB | KVM | 2円(税込2.2円) | 1272円(税込1399円) |
8GB | 6vCPU | 160GB | KVM | 4円(税込4.4円) | 2544円(税込2798円) |
一方、既存のVPSクラウドは、最安価となるメモリー1GB構成(1vCPU、メモリー2GB、SSD 20GB)が360円、メモリー4GB構成(4vCPU、メモリー4GB、SSD 100GB)が2880円、など。なお、VPSの最上位サービスは「SuitePRO V4」で、料金は月額8400円からで、初期費用も別途必要。
今回、最安価となるWebARENA Indigoを提供する理由として同社は、中堅・中小企業を中心に、より価格性能比の高い仮想サーバーが求められていることを挙げる。「NTTコミュニケーションズが提供終了を発表した「Cloudn」の移行先として、よりシンプルで安価なサービスを求めるユーザーに適する」としている(関連記事:NTT Com、パブリッククラウド「Cloudn」を2020年末に終了、基幹向けの「Enterprise Cloud」に統合)。