人材派遣業を営むヒューマンリソシアとSIベンダーのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2019年11月28日、業務アプリケーション開発者の育成と海外人材の活用で協業すると発表した。ヒューマンリソシアが雇用している海外のエンジニアに対して、キヤノンITSの超高速開発ツール「Web Performer」のスキルを養成する。業務システムを開発できるエンジニアが不足している問題を解消するとしている。
ヒューマンリソシアは、世界各国で採用したITエンジニアを国内企業に派遣するサービス「GIT(Global IT Talent)サービス」を提供している。特徴は、海外ベースのITスキル、開発手法、発想、アイデアを、派遣ベースで活用できることである。世界40カ国から700人以上を採用しているという。ITエンジニアとして働く上で必要になる日本語力を育成したうえで派遣している。
キヤノンITSとの協業では、ヒューマンリソシアが正社員として雇用する海外ITエンジニアに対して、キヤノンITSの超高速開発ツール「Web Performer」の技術スキルを養成する(図1)。これにより、Web Performerを用いた国内の開発プロジェクトに対してITエンジニアをタイムリーに派遣できるようになるとしている。
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Web Performerは、Javaアプリケーションサーバー上で稼働するWebアプリケーションを自動で生成できる超高速開発ツールである(関連記事:キヤノンITS、Webアプリケーション自動生成ツールに新版、テストシナリオも自動生成可能に)。
Java開発用のIDE(統合開発環境)であるEclipseのプラグインとして動作する。データベースのスキーマ情報(項目の属性や名前など)、業務フロー(登録、更新、既存の業務フローの呼び出しなど)、画面情報(表示項目、レイアウト)、――の3つの情報を与えるだけで、ソースを自動生成できる。画面仕様のドキュメントも自動で生成する。