ユーザー企業のクラウドサービス導入支援を行うクラスメソッドは2019年12月4日、AWS(Amazon Web Services)と同等のクラウド環境をオンプレミスに設置できるシステム「AWS Outposts」(現在米ラスベガスで開催中の年次コンファレンス「AWS re:Invent 2019」で正式発表・リリース)に関して、導入支援サービスを提供すると発表した。これに合わせ、国内ユーザー向けの勉強会も開催する。
「AWS Outposts」は、パブリッククラウドサービスのAWS(Amazon Web Services)と同等のクラウド環境をオンプレミスに設置できるシステム製品である(写真1)。AWS Outpostsを使うと、アプリケーションを書き換えることなく、一度開発するだけで、AWSクラウドまたはオンプレミスにデプロイできる。クラウドかオンプレミスかを問わず、任意の場所で実行できる。
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AWS Outpostsは、運用管理サービス付きの製品である。AWSクラウドと同様に、システムの更新やパッチの適用については、ユーザーは何もする必要がなく、AWSが自動で実施する。オペレーションも、AWSクラウドと同様に、AWSのコンソールを使い、AWSの一部としてAWS Outpostを管理できる。
サーバー仮想化ミドルウェアの種類に応じて、通常のAWSの機能が利用できるAWSネイティブのAWS Outpostsのほかに、VMware vSphereの機能が使えるVMware Cloud on AWS Outpostsも用意している。ユーザーは、これらを自由に選んで導入できる。
クラスメソッドは今回、AWS Outpostsをオンプレミス環境に導入したいユーザーに向けて、導入支援サービスを用意した形である。クラウドのメリットである拡張性と耐障害性に加えて、AWS Outpostsの特徴を活かしたアーキテクチャを提案していくとしている。