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垂直統合システム「Dell EMC PowerOne」、KubernetesとAnsibleでIT資源の運用を自律化
2019年12月6日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
デルとEMCジャパンは2019年12月5日、データセンターの運営に必要なサーバーなどのハードウェアとソフトウェアをオールインワン型で垂直統合したラック型の基盤製品「Dell EMC PowerOne」を発表した。同日販売を開始した。ITシステムの調達や運用の手間を省力化する。価格は個別見積もり。
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Dell EMC PowerOne(写真1)は、ハードウェアとソフトウェアをオールインワン型で垂直統合した(コンバージドインフラ)、ラック型のデータセンター基盤である。
ハードウェアは、サーバー、ストレージ、ネットワークスイッチで構成する。ソフトウェアは、サーバー仮想化基盤のVMware製品、コンテナ運用基盤のKubernetes、構成管理をコード化できるAnsible、などで構成する。
特徴は、自律的に運用できることである。Kubernetesを用いたマイクロサービスアーキテクチャを活用するとともに、Ansibleのワークフローを利用する。これにより、コンポーネントの構成設定とプロビジョニングを自動化する。DCaaS(サービスとしてのデータセンター)を提供する、としている。
APIを介してリソースプールを構築できる。既存のサービスポータルなどからAPIを呼び出すことで、手動ではなくポータルの操作にひも付いた自動的なリソースの配備が可能になる。それぞれの用途に合わせたVMwareクラスタを数クリックで調達できるとしている。
PowerOneのハードウェアは、「PowerEdge MX」(サーバー)、「PowerMax」(ストレージ)、「PowerSwitch」(ネットワークスイッチ)で構成する。これとは別に、自動化の中枢となる管理サーバーとして「PowerOne Controller」がある。オプションで、データ保護ソフトウェアの「PowerProtect」も利用できる。