インサイトテクノロジーは2019年12月18日、データベース監査ソフトウェア「PISO」の新版を発表した。2019年12月13日から提供している。新版では、監査対象のデータベースを拡充し、新たにAmazon Aurora MySQLを監査できるようにした。
PISOは、データベース監査ソフトウェアである(関連記事:データベース監査ソフト新版「PISO Version 5.1」、不要な監査ログを排除する機能を強化)。「いつ、誰が、どのようなデータベース操作をしたのか」といった、内部統制上必要になる情報を収集して分析できる。
特徴の1つは、監査ログの収集方法として、トランザクションログと同等の情報を、データベース管理システム(DBMS)のメモリー領域から取得する方式を採用していることである(図1)。これにより、DBMSにかける負荷を低く抑えている。この上でさらに、それぞれのDBMSが備える監査機能を利用して、ログイン成功/失敗や特権ユーザーによるデータベース操作といった情報を取得する。
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PISOはこれまで、監査対象のDBMSを増やしてきた(それぞれのDBMSごとにPISOを提供している)。現在では、Oracle Database、Microsoft SQL Server、Fujitsu Symfoware、FUJITSU Software Enterprise Postgres、EDB Postgres Advanced Server、PowerGres Plus、PostgreSQL、MySQLを監査できる。
今回、企業システムのクラウド移行が増えていることを背景に、MySQL互換のDBMSであるAmazon Aurora MySQLを監査できるPISOを新たに用意した。インサイトテクノロジーによれば、クラウド上で個人情報や機密情報などの重要性の高いデータを扱う用途での利用ニーズが高まっているとしている。
クラウド型のDBMSへの対応としては、2019年5月にAmazon RDS環境下のMicrosoft SQL Serverを監査できる製品を提供済み(関連記事:DB監査ツール「PISO」の新製品、Amazon RDS環境下のSQL Serverを監査)。今回の新版PISOでは、Amazon RDSで選択可能な別のDBMSの1つでMySQL互換のAmazon Aurora MySQLを監査できる。