NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は2020年2月18日、ものづくり業界向けのクラウドサービス「Manufacturing-Space」の新版「Version 4.5」を発表した。同年3月9日から提供する。新版では、ファイルをアップロードするだけで同期しないモードを追加した。データ管理サービス「データコンシェルジュ」の価格(税別)は、基本料(年間契約)が月額1000円。データ容量が100GBの場合、月額1万2000円となっている。
NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)のManufacturing-Spaceは、3D CADデータをはじめユーザーが所有する各種データを、クラウド上で安全かつ便利に管理・活用できるようにするサービスである。データ管理サービスであるデータコンシェルジュサービスは、データの保管庫としての機能以外にも、作業者同士をつなぐコラボレーション基盤として利用できる。
これまでは、事業所や工場などの作業現場とクラウドとの間でデータを同期する場合、同期するかしないかしか選べなかった。ローカル端末とクラウドの間でフォルダを同期した場合、ある拠点の端末で編集/追加/削除したファイルは、データコンシェルジュや同期を設定した各拠点の端末にも反映されていた。
新版では、同期ソフトウェア「DC-Sync for Desktop」を改良し、ファイルをアップロードするだけで同期しないモードを追加した(図1)。データ作成者が端末を非同期モードに設定することで、他拠点でファイルが編集/削除された場合でも、元のデータはデータ作成者の端末に残すことができる。
図1:ファイルをアップロードするだけのモード(同期しないモード)を追加した(出典:NTTデータエンジニアリングシステムズ)拡大画像表示
新版ではまた、データファイルの一覧表示で作業状況を一目で把握できるように、「カラーラベル」をデータファイルに付加する機能を追加した。例えば、「作業完了」のファイルには青色、「未着手」のファイルは赤色といったルールでカラーラベルを付加することで、ファイルの状況を容易に確認できる。
さらに、カラーラベルをデータコンシェルジュのデータ検索機能の条件に追加できるようにした。これにより、データの検索を容易にした。
ログイン認証手段として、パズル認証を採用した。安全性を確保しながら、モバイル端末でのログインが容易になった。
背景について同社は、製造業の現場で、セキュリティを確保しながら効率よく便利にデータを活用していくための検討・取り組みが進められていることを挙げる。Manufacturing-Spaceでは、データコンシェルジュに対する要望として「ローカル/クラウド間でのデータ共有時の意図しない端末トラブルや人的ミスによるデータ消失を防ぎたい」「各種データをデータコンシェルジュでもっと簡単便利に活用したい」などの声があった。
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