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[調査・レポート]

2019年度のAI-OCR市場は対前年度比276.5%と急伸─ミック経済研究所

2020年3月2日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

市場調査機関のミック経済研究所は2020年3月2日、OCR(光学文字読み取り)製品サービスの市場動向を発表した。2019年度の対前年度比成長率は、汎用OCRが100.8%なのに対してAI-OCRは276.5%と伸び率が極めて高い。

 ミック経済研究所は、OCR市場の動向を解説したレポート『AI OCRで拡大するOCRソリューションの市場動向 2020年度版』を、2020年2月に発刊した。製品サービスを提供するベンダーとパートナ計26社に対して、2018年度実績、2019年度見込み、2020年度予測を調べた。2019年12月~2020年2月にかけて調査した。

図1:OCR製品サービスの市場推移。汎用OCRに対してAI-OCRの伸びが大きい(出典:ミック経済研究所)図1:OCR製品サービスの市場推移。汎用OCRに対してAI-OCRの伸びが大きい(出典:ミック経済研究所)
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 OCR製品サービスの市場は、2018年度の実績が391.9億円だった。2019年度の見込み額は421.8億円で、対前年比107.6%と堅調に推移する。カテゴリ別で見ると、2019年度の対前年比は、汎用OCRが100.8%で、AI-OCRが276.5%である。AI-OCRの伸び率が高く、OCR市場の伸長を押し上げている(図1)。

 なお、AI-OCRとは、ディープラーニング(深層学習)などのAI技術を適用することによって機能や性能を高めたOCRのことである。例えば、手書き文字の認識精度を高めたり、非定型の帳票フォーマットでも項目と値を読みとれるようにしたりできる。

RPAと組み合わせたSIサービスでAI-OCRが急伸

 2019年度のソフトウェアライセンス市場は、クラウドサービスが5.7%を占め、対前年比で292.8%と大きな伸びを示す。クラウドサービスは、そのすべてをAI-OCRが占めている。

 2019年度のコンサルティング/SI市場は、OCR市場の約55%を占める。AI-OCRが対前年度比で310.3%を占めており、2020年度は対前年比643.8%とさらに伸びる。要因は、SIベンダーがAI-OCRをRPA(ロボットによる業務自動化)に組み込んで提供することにある。

 中期予測では、OCR市場全体で2023年度に2035億円(年平均成長率39.02%)。汎用OCRは2022年度にAI-OCRと市場規模が逆転し、2023年度はさらに乖離する。AI-OCRは、2023年度に1610億円、構成比79.1%、年平均成長率153.93%と大幅に伸びる。

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