Sansanは2020年3月11日、クラウド名刺管理サービス「Sansan」に、「オンライン名刺機能」および「オンライン名刺交換機能」を追加すると発表した。Sansanの利用者は、自身の名刺情報をオンライン上で手軽に送れるようになる。
クラウド名刺管理サービス「Sansan」に、「オンライン名刺機能」と「オンライン名刺交換機能」を追加する(図1)。
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オンライン名刺機能を使うと、紙の名刺とは別に、Sansan上で発行できるデジタル版の名刺を持てる。このオンライン名刺は、オンライン名刺交換機能を用いることで、オンライン上で手軽に相手に送付できる。これにより、オンラインでの商談時やイベント開催時にも、名刺を交換できる。
具体的には、Sansanの画面上からオンライン名刺のリンクを発行し、相手に送付できる。自分の氏名やメールアドレス、社名や肩書以外にも、自身のプロフィール写真を登録していれば、その写真データも併せて送付できる。
オンライン名刺の送付相手は、簡単な操作で受け取った名刺情報を自身の電話帳やSansanにインポートできる。また、簡易な操作で自分の名刺情報を相手に送り返し、オンライン上での名刺交換を実施することも可能だ。
なお、同機能は現在開発中で、提供は2020年6月を予定している。Sansanの利用者へ、基本機能として提供することを想定している。
なお、Sansanは、法人向けクラウド名刺管理サービスである。名刺をスキャナやスマートフォンアプリケーションで読み取ることで名刺情報をデータ化できる。AI技術により、企業内の人脈を管理・共有することもできる。社内の連携を促進する機能や顧客データを統合・リッチ化する機能も備える。
背景について同社は、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大や、今後開催が予定されている東京オリンピック・パラリンピックによって、企業がテレワークやオンライン上での働き方への移行を求められていることを挙げる。一方で、「Sansanは、オンラインでの名刺交換の形は確立していない」としている。