日立ソリューションズは2020年3月26日、就業時間外のPC利用を抑止する製品の低価格版「PC自動シャットダウンシステム Basic Edition」を発表した。廉価版では、残業申請ワークフロー機能を省くことで、専用サーバーを不要とした。2020年3月27日から提供する。価格はオープンだが、通常版が50ユーザー時に約60万円なのに対して、Basic Editionは半額以下で済むとしている。
日立ソリューションズの「PC自動シャットダウンシステム」は、あらかじめ設定した時刻にPCを自動的にシャットダウンさせるソフトウェアである(図1)。時間外労働を抑制する。2017年2月から提供している通常版は、クライアントPCにインストールするソフトウェアに加えて管理サーバーソフトウェアがあり、残業申請ワークフロー機能も提供する。
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今回、より簡単に導入できる低価格版「Basic Edition」を用意した。Basic Editionでは、特定の時刻以降のPC利用抑止という基本機能に特化し、残業申請ワークフロー機能を省いた。これにより、専用サーバーを不要とした。専任のITシステム管理者がいない中小企業などでも導入しやすくなった。
基本機能として、特定の時刻以降は、翌朝までPCを利用できないようにする。管理者が設定した時刻を過ぎると、PC停止のカウントダウン表示が始まり、PCを自動でシャットダウンする。さらに、翌朝までは、PCを起動してログインしても自動的にシャットダウンする。
どうしてもPC利用の延長が必要な際は、当日に限って有効なシャットダウン解除キーを管理者が発行できる。これを社員が自分のPCに入力することによって、シャットダウンを解除できる。
通常版と同様に、社内LANにつながっていないPCについても、特定の時刻以降の利用を制限できる。外出が多い営業職や現場監督、在宅勤務をしている社員など、上長の目が届かない場合でも時間外労働を抑止できる。