[新製品・サービス]
プライム・ストラテジー、Web表示の高速化をAIで自動化、サイトに合わせた設定を自動生成
2020年4月6日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
プライム・ストラテジーは2020年4月6日、Webサイトの表示をコンテンツ変換によって高速化するエンジンソフトウェアの新版「WEXAL Page Speed Technology 2.0」(PST 2.0)をリリースした。新版では、Webサイトに適した高速化のポリシー(設定ファイル)を、AIが自動生成できるようにした。手動で設定ファイルを記述したりメンテナンスしたりしなくて済む。新版ではさらに、設定や運用を簡素化するWeb管理画面も追加した。
プライム・ストラテジーの「WEXAL Page Speed Technology」は、Webサイトの表示をコンテンツ変換によって高速化するエンジンソフトウェアである。オリジナルのWebコンテンツを基に、高速表示用のWebコンテンツを変換生成する仕組み。JavaScriptの最適化、CSS(スタイルシート)の軽量化、Webブラウザに合わせた画像形式の変換(WebPやJPEG XRなど)といった手法を使う(関連記事:プライム・ストラテジー、Webシステムの表示を後から高速化できる基盤サービスを提供)。
WEXAL Page Speed Technologyは、Webシステムを高速に動作させるための実行環境「KUSANAGI」の最上位エディション「Premium Edition」に含まれている。各種パブリッククラウド(Azure、Amazon Web Services、Google Cloud Paltform、FUJITSU Cloud Service for OSS)で利用できる(関連記事:Webシステム実行環境「KUSANAGI」に最上位版、Web高速化エンジンを標準搭載)。
動的なコンテンツ変換でWebサイトを軽量化
WEXAL Page Speed Technologyの特徴は、Webシステムのソースコードに改変を加えることなく、高速化の機能を後から追加できること。大雑把に言うと、画像やCSS、JavaScriptなどのWebリソースを軽量化するエンジンと、軽量化したWebリソースを組み合わせて動的にWebページを生成するエンジンで構成する(図1)。
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Webリソースを軽量化するエンジンは、オリジナルのWebコンテンツのディレクトリを常時監視し、Webコンテンツを更新したタイミングで、これらを設定ファイルに基いて軽量化・最適化する。この際、A/Bテストも実施し、より軽量な方法を自動で選ぶ。こうして変換生成したWebリソースを、高速表示用のWebリソースを格納するディレクトリに格納する。
動的にWebページを生成するエンジンは、Webサーバー(Nginxなど)と連携して動作する。Webブラウザからのリクエストに対して、設定ファイルに基いて、高速表示用のWebリソースを組み合わせてWebページを生成する。例えば、Webブラウザの種類に合わせてWebPやJPEG XRなど画像形式を切り替える
●Next:Web高速化のポリシーをAIが自動作成する仕組み
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