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日本電子計算、IoTセンサーで生産設備の故障予兆を検知するシステム「ParaRecolectar」を販売

2020年4月8日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本電子計算(JIP)は2020年4月7日、IoTセンサーを使って生産設備の故障予兆を検知するシステム製品「ParaRecolectar」を発表した。2020年4月13日から提供する。価格(税別)は、振動、温度、電流、気圧、湿度などから任意のセンサー1つが付く最小構成で、19万8000円。

 日本電子計算(JIP)の「ParaRecolectar」は、IoTセンサーとデータ集計アプリケーションで構成するシステム製品である(図1)。名張ホールディングスのハードウェア(IoTセンサーやコンピュータなどのハードウェア)に、日本電子計算が開発したソフトウェアを搭載し、システム製品として日本電子計算が販売する。

図1:「ParaRecolectar」のシステム構成(出典:名張ホールディングス、日本電子計算)図1:「ParaRecolectar」のシステム構成(出典:名張ホールディングス、日本電子計算)

 IoTセンサーとして、振動、温度、電流、気圧、湿度などのセンサーを、用途に応じて自由に選択できる。データ分析アプリケーションを搭載したParaRecolectar本体は、4個または8個のセンサー接続ポートを装備している。

 IoTセンサーは、生産設備の新旧やメーカーを問わず、工事不要で後から設置できる。こうして設置したIoTセンサーから、生産設備の振動、電流、温度などのデータを収集し、グラフで可視化し、異常時に通知する。

 データ分析アプリケーション(ParaReco Visualizer Lite)は、IoTセンサーから生産設備のデータを収集し、グラフで可視化する。標準グラフ、管理図(平均・標準偏差)、周波数解析(簡易FFT)など、各種のグラフを使って機器の状態を監視できる。また、監視データにしきい値を設定することによって、故障の予兆を検知して異常時に通知できる。

 特徴の1つは、簡単に使えることである。専門のエンジニアが不在でも、基本的なPC知識だけでデータを取得できるとしている。センサーは既存設備にそのまま取り付けが可能で、工具や設備改造は不要である。集計アプリケーションも、シンプルかつユーザーに使いやすい画面設計とした。

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