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[新製品・サービス]

富士通、従業員の健康データと人事データを一元管理するクラウドサービスを提供

2020年4月22日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通は2020年4月21日、従業員の健康管理を支援するSaaS型のクラウドサービス「FUJITSU ヘルスケアソリューション LifeMark HealthAssist」を開始した。健康診断結果などの健康データと、時間外勤務や特定業務従事状況といった人事データとを連携させることで、個人や組織単位で健康課題を把握できる。

 LifeMark HealthAssistは、従業員一人ひとりの健康を管理するためのSaaS型クラウドサービスである。健康診断やストレスチェックの結果といった健康データと、時間外勤務や化学薬品を取り扱う業務への従事状況といった人事データとを連携させて管理する。従業員の健康状態の経年推移や受診状況も把握できる。

 データを集計して出力する機能も持つ。経済産業省への健康経営優良法人の申請にあたって、定期健康診断やストレスチェックの受診率、生活習慣病の治療状況、過重労働に対する保健指導の対応時間数、――といったデータの集計や出力作業が容易になる。

 富士通は、1990年代から、健康情報管理システムを社内向けに活用し、大企業向けに製品提供を行ってきた。これらの実績や、医療健康情報のクラウド製品提供で培ったノウハウを利用してLifeMark HealthAssistを開発したとしている。

 価格(税別)は、従業員2000人規模の場合、初期費用が150万円から、利用料は従量制で、月額10万円から。販売目標は、2025年度末(2026年3月)までに150企業・団体。

 今後は、2020年度中に、蓄積したデータを分析して従業員の健康状態の推移や予測をデジタルな数字で把握できるサービスをLifeMark HealthAssistのオプションとして拡充する(画面1)。また、従業員の健康支援に関わるサービス提供事業者や、健康経営をコンサルティングする事業者と連携したビジネスを推進する。

画面1:健康経営を支援するサービス(開発中)の画面(出典:富士通)画面1:健康経営を支援するサービス(開発中)の画面(出典:富士通)
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