グーグルは2020年4月29日、クラウド型のWeb会議システム「Google Meet」を、G Suiteを契約していないユーザーでも利用できるようにすると発表した。グーグルのアカウント(メールアドレス)を持つユーザーであれば、無料で利用できる。また、G Suiteの新エディション「G Suite Essentials」を用意した。企業がG Suiteを使っていなくてもGoogle Meetやドキュメント共有などの機能を利用できる。
Google Meetは、クラウド型のWeb会議システムである(画面1)。これまでは、統合グループウェアであるG Suiteを契約している企業や組織が、Google Meetを利用できていた。今回、新たにサービスメニューを追加し、G Suiteを利用していないユーザーであっても、Google Meetを使えるようにした。
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まず、グーグルアカウントを持っているユーザーであれば、誰でもGoogle Meetを無料で使えるようにした(図1)。G Suite契約ユーザーとの機能の違いは、会議への最大参加人数が250人から100人に減っていることと、会議ごとの時間制限が300時間から60分に減っていることである。なお、2020年9月30日までは時間の制限なく利用できる。
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G Suiteの新エディションとして、G Suite Essentialsも用意した。企業がG Suiteを契約していないケースでも、Google Meetを含んだG Suiteの機能の一部を利用できる。既存のG Suite(Basic/Business/Enterpriseエディション)と異なり、チーム単位で契約して利用できる。ドメインを登録しなくても利用できる。
G Suite Essentialsの機能面での大きな特徴は、メール(Gmail)とカレンダーの機能を含んでいないことである。使える機能は、Google Meet、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、――など。2020年9月30日までは無料で利用できる。