サーバーワークスは2020年6月30日、金融の現場でAWSを導入した実績を持つアドバイザがパブリッククラウドの導入を支援するSIサービス「金融クラウドコンサルティングサービス」を発表した。オンラインとオフラインを組み合わせ、週に1日程度のオンサイトでの集中作業なども実施しつつ支援する。コンサルティングとは別に、金融向けのWebサイトインフラパッケージも200万円で提供する。
金融クラウドコンサルティングサービスは、金融業界のユーザーに向けた、パブリッククラウドの導入支援サービスである。実際に金融の現場でAWS(Amazon Web Services)を導入した実績を持つアドバイザが、ユーザーの課題や導入のポイントを洗い出す。必要に応じて、実務協力も実施する(図1)。
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以下のメニューで構成する。
- 金融機関向けDX支援(コンサルティングサービス)
- 金融機関向けパブリッククラウド導入支援
- CCoE(Cloud Center of Excellence)体制整備支援
- AWS FinTechリファレンス・アーキテクチャの活用によるセキュリティ関連基準に準拠した環境構築支援
- PCI DSS準拠に向けたPCI DSS Ready Cloud AWSモデルの提供
4つめの環境構築支援では、AWSが用意したリファレンスアーキテクチャを使って、FISC安全対策基準、PCI DSS、ISO27001などのセキュリティ関連基準に準拠した環境を構築する。個社別テンプレートの作成支援などに関して、細かく支援できるとしている。
5つめのPCI DSS Ready Cloud AWSモデルは、リンク(本社:東京都港区)が提供しているサービスである。ログ管理やマルウェア対策など、PCI DSS準拠に必要なセキュリティコンポーネント群を提供する。
金融クラウドコンサルティングサービスでは、金融向けのWebサイトインフラパッケージも200万円で提供する(図2)。ベストプラクティスを反映したWebサイトの移行パッケージであり、可用性やセキュリティを確保できるとしている。Webサーバーとオートスケーリング機能、データベースサーバー、負荷分散装置、WAF、ホスト型ファイアウォールソフトウェア、DNS、などの要素をパッケージ化している。
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