シスコシステムズは2020年8月21日、クラウド型で利用できるUC(統合コミュニケーション)システム「Cisco UCM Cloud」を発表した。IP電話を中心とした既存のUCシステム「Cisco Unified Communications Manager」(CUCM)をクラウド上にホスティングし、ユーザーごとに個別環境で提供するものである。2020年8月上旬から提供している。価格(税別)は、1ユーザーあたり月額1000円からで、最低利用者数は250人。
Cisco UCM Cloudは、クラウド型で利用できるUC(統合コミュニケーション)システムである(図1)。電話機能を中核に、ビデオ通話、メッセージングなど、各種のコミュニケーションができる。
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Cisco UCM Cloudでは、オンプレミス向けのUCシステムであるCisco Unified Communications Manager(CUCM)を、クラウド型で提供する。CUCMをデータセンターにホスティングし、ユーザーごとに個別環境で提供する。
最低利用者数は250人で、主に1000人以上の大企業を想定している。オンプレミス環境のCUCMと同様に、業務アプリケーションとの連携など、ユーザーの要件に柔軟に対応できるとしている。
なお、クラウド型で利用できる電話システムには、Cisco Webex Callingもある(図2)。シンプルに使えることを指向しており、カスタマイズなしで、サービスの申し込みから数週間で利用を開始できるとしている。数人からの規模で利用できる。
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Cisco UCM CloudとCisco Webex Callingを併用することもできる。これまでCUCMを利用していた本社は、引き続き業務アプリケーションとの連携が必要なためCisco UCM Cloudに移行し、新規拠点は短期間で導入可能なCisco Webex Callingを導入する、といった使い方ができる。