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NEC、自社グループの基幹システムをSAP S/4HANAに刷新、10カ国14拠点に導入済み

2020年9月30日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2020年9月30日、自社グループの基幹システムをSAP ECC 6.0から現行版のSAP S/4HANAに刷新したと発表した。これにあわせて、SAP HANAを活用したビッグデータ基盤も稼働させた。すでに海外10カ国14拠点に導入済みであり、今後順次グループ各社に展開していく。

 NECグループは2010年から、経営のスピードアップと業務の効率化を目的に、国内外のグループ会社にSAP ERPシステムを導入している。販売・経理・購買といった基幹系の業務プロセスの標準化と、経営の見える化を進めてきた。

 今回、基幹システムをSAP ERP Central Component(SAP ECC)6.0からSAP S/4 HANAへと刷新した。アビームコンサルティングのサービス「ABeam Cloud Conversion Express Factory for SAP S/4HANA」などを採用し、実行計画を短期に策定したとしている。また、機能の棚卸によって約40%の機能を削減した。

 膨大な工数を要していたテスト工程は、プロセスマイニングツール「Celonis」と、RPAソフトウェア「Blue Prism」を組み合わせた自動テスト方式を採用した。これにより、大幅にテスト工数を削減した。

 データ分析基盤も構築した。大容量のデータを高速に処理するインメモリーデータベースであるSAP HANAを採用することで、目的別に用意していたデータベースを統合した。データ加工の工数を削減し、鮮度と精度の高いデータを活用できるようにした。

 さらに、大量のデータの分散処理や管理が可能なソフトウェア「Cloudera Data Platform」を採用し、データ管理を2層化した。これらにより、業務プロセス全体から上がる情報や、企業内外の各種の情報をデジタル経営基盤に一元化し、グループ社員全員がデータ分析に取り組めるようにした。

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