[新製品・サービス]
サーバーの設定仕様書を自動生成する「SSD-assistance」を強化、共有フォルダのアクセス権限の詳細を出力
2020年10月12日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
セイ・テクノロジーズは2020年10月9日、サーバーの設定内容を記載した仕様書を自動生成するクラウドサービス「SSD-assistance」を強化した。新版では、Windows環境向けの機能をいくつか強化した。共有フォルダのアクセス権の詳細を出力できるようにしたほか、DNS/DHCPサーバーとして運用している場合は、これらの設定内容を出力できるようにした。
セイ・テクノロジーズの「SSD-assistance」は、サーバーの設定内容を記載した仕様書を自動生成するクラウドサービスである。サーバー上で実行する専用コマンドを提供する。このコマンドを実行すると、設定内容を調べてデータをファイルに記録する。こうして生成したファイルをクラウドにアップロードすると、クラウド上で見やすく整形した後、仕様書(Excel形式)がメールで届く(図1、関連記事:セイ・テクノロジーズ、サーバー設定仕様書を自動生成する「SSD-assistance」に新版)。
サーバーOS(Windows、Linux)の設定内容を出力する。いずれも、日付などのOSの基本情報、ネットワーク構成、ディスク構成、ソフトウェアやアプリケーションの構成などを取得する。Windowsでは、WSUS、IIS、Active Directoryといった固有のサービス群の設定や共有フォルダの設定、タスクスケジューラの設定なども取得する。Linuxでは、カーネルのパラメータ設定や、運用管理上のログローテーションの設定、セキュリティ機能であるSELinuxの設定なども取得する。
今回の強化では、Windows版で取得できる情報を増やした。まず、Windows環境における共有フォルダのアクセス権の詳細を出力できるようにした(画面1)。意図として同社は、GUI画面からは、共有フォルダのアクセス権が意図する設定になっているかどうかを調べる手間が大きい状況を挙げている。SSD-assistanceでは、Excelレポート形式で共有フォルダのアクセス権の詳細を把握できる。アクセス権限に変更が加わった場合も、Excel上で差分を把握できる。
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新版ではさらに、WindowsサーバーをDNS/DHCPサーバーとして運用している場合に、これらの設定内容を出力できるようにした。新版ではまた、動作を保証するハードウェアプラットフォームを拡大し、新たにAmazon Web Services(AWS)とAzureの仮想サーバー環境も保証対象に追加した。