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IDPAをリブランドしたデータバックアップ機器「Dell EMC PowerProtect DP」、最大容量1PBの上位機種を追加
2020年12月9日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
デル・テクノロジーズは2020年12月9日、データバックアップ製品群「Dell EMC PowerProtect」のラインアップに、データバックアップ機能を備えたストレージ製品「PowerProtect DP」を追加した。また、データバックアップツール「PowerProtect Data Manager」を強化し、技術プレビューとしてVMware仮想マシンのバックアップを高速化する新技術「Transparent Snapshot」を実装した。
デル・テクノロジーズの「Dell EMC PowerProtect」は、データバックアップ製品群である。データバックアップツールの「PowerProtect Data Manager」と、重複排除機能付きのデータバックアップ用ストレージ機器「PowerProtect DD」(旧Data Domain)で構成する。今回新たに、データバックアップ機能を備えたストレージ機器「PowerProtect DP」(写真1)を追加した。
PowerProtect DPは、「Dell EMC Integrated Data Protection Appliance」(IDPA)のブランド名を変更した後継製品に当たる。ストレージとバックアップサーバー機を一体化した統合型アプライアンスであり、重複排除機能付きのバックアップ/リカバリ機能とレプリケーション機能を提供する(関連記事:Dell EMC、重複排除付きのデータ保護専用ストレージ「IDPA DP4400」を販売)。
PowerProtect DPへのリブランドにあたり、モデル構成を広げている。従来モデル「IDPA DP4400」は「PowerProtect DP4400」に名称を変更。この上位モデルとして、「DP5900」「DP8400」「DP8900」の3モデルを追加した。性能は、DP4400が容量8T~96TBで最大バックアップ速度が毎時9TB。DP5900は、容量96T~288TBで毎時33TB。DP8400は、容量192TB~768TBで毎時57TB。DP8900は、容量576TB~1PB(ペタバイト)で毎時94TB。
PowerProtect DPシリーズの価格(税別)は、エントリーモデル「DP4400」の最小構成(容量8TB)で350万円。DP4400はリブランド前から提供中であり、今回追加した上位3モデル(DP5900/DP8400/DP8900)は、2020年12月15日から提供する。
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