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山陰合同銀行、個人ローン手続きをオンラインで完結できる次世代ローンシステムをSalesforceで構築

2020年12月10日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

山陰合同銀行(本店:島根県松江市)は、個人ローンの手続きをオンラインで完結できる次世代ローンシステムをSalesforce.comのアプリケーション基盤上に構築する。2021年春から運用を開始し、対象となるローンを順次拡充する。富士通とセールスフォース・ドットコムが2020年12月10日に発表した。

 山陰合同銀行は、個人ローンの手続きを非対面かつオンラインで完結できる次世代ローンシステムを、Salesforce.comのアプリケーション基盤上に構築する。2021年春からカードローン、マイカーローン、教育ローンを運用し、2021年秋から住宅ローンを運用する。

 個人ローン業務のうち、顧客による申込手続き、銀行による審査、融資の実行までを、オンラインで完結できる。銀行内の業務を効率化できるほか、ローンに関する手続きの進捗や、融資条件などの情報を集約した、顧客ごとのマイページを提供する。顧客接点の強化によってエンゲージメントを向上させられる。

 アプリケーションとして、ローンの申し込み管理機能を持つ「Salesforce Financial Services Cloud」と、顧客とのコミュニケーションやポータル機能を持つ「Salesforce Experience Cloud」(旧称はCommunity Cloud)、さらに富士通が提供する金融アプリケーションでローン審査機能を持つ「Cloud Lending」を使う。

 富士通とセールスフォース・ドットコムによると、Salesforce基盤をローン業務システムとして採用するのは、国内地域金融機関としては初めて。

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