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現場向けBI「Tableau 2020.4」、データプレパレーション「Tableau Prep」がブラウザから利用可能に
2020年12月16日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
Tableau Softwareは2020年12月16日、現場向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェアの新版「Tableau 2020.4」を発表した。新版では、データプレパレーションツール「Tableau Prep」を、Tableau ServerまたはTableau Online上でWebブラウザ経由で利用できるようにした。
Tableau(開発元:米Tableau Software)は、容易な操作性に重点を置いた、ビジネス部門向けのBIソフトウェアである。Excelファイルや外部RDBMS、Salesforce.comなど各種SaaSのデータなどを取り込んで分析し、ダッシュボード(可視化レポート画面)を作成できる(関連記事:BIツール新版「Tableau 2020.2」、複数テーブルを共通フィールドで関連付けて分析可能に)。
2018年リリースの「Tableau 2018.1」で、データのクリーニングによって分析用データを整備する外部ツール「Tableau Prep」を追加した。分析用のデータに含まれる表記のゆれ(日付や郵便番号など)や入力ミス(コストの項目にマイナスの数値が入っているなど)を修復し、分析できる状態に整備する“データプレパレーション”ツールである(関連記事:Tableau Prepで分析データの表記ゆれやミスを修復、現場向けBIのTableauが提供)。
Tableauには、スタンドアロンで動作するフル機能版の「Tableau Desktop」のほかに、Webブラウザを介してダッシュボードの共有や簡単なデータ分析ができる「Tableau Server」(およびクラウド型の「Tableau Online」)がある。今回の新バージョンでは、これまで外部ツールとして提供してきたデータプレパレーションツールのTableau Prepを、Tableau Server/Tableau Online上でWebブラウザを介して利用できるようにした(画面1)。
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分析用のデータを準備するプロセスがWebブラウザで完結できるようになった。データ分析者は、データソースへの接続、データのクリーニングや準備、データ分析のためのダッシュボード作成、共有などを、Tableauをインストールすることなく行えるようになった。運用管理面では、個人個人のマシンを手作業で更新しなくても、バージョンを一元的に管理できるようになった。