TISは2021年2月10日、サブスクリプション(定期購読)型事業の運営を支援する「サブスクリプション変革支援コンサルティングサービス」を発表した。価格(税別)は「ビジネスモデル変革コンサルティングサービス」が1500万円から、「サブスクリプション導入支援サービス」が2300万円から、「実行支援・最適化支援サービス」が1500万円から。SaaS、製造、機械・建設、食品・飲料業界を中心に展開する。2023年度末までに30社、売上10億円を目指す。
TISの「サブスクリプション変革支援コンサルティングサービス」は、既存のビジネスモデルからサブスクリプションモデルへの転換に取り組む企業を支援するサービスである(図1)。サブスクリプションサービスの企画を支援するほか、サブスクリプション事業を運営するためのシステム基盤の導入を支援する。
サービスは、「ビジネスモデル変革コンサルティングサービス」「サブスクリプション導入支援サービス」「実行支援・最適化支援サービス」の3つで構成する。
ビジネスモデル変革コンサルティングサービス
現行サービスを整理し、課題を抽出する。新サービスのコンセプトやターゲット顧客、提供メニュー、プライシング戦略を策定する。現行システムを整理・可視化し、現状の課題を抽出し、新しいビジネスモデル・サービス運用を見据えたサブスクリプション管理基盤の導入検討や、あるべきシステム機能配置、周辺システムとの連携方針を定義する。
サブスクリプション導入支援サービス
サービス立ち上げを支援し、新しい業務プロセスへの切り替えに向けたユーザートレーニングなどを提供する。さらに、コンサルティングサービスで検討した基盤の導入や周辺システムとの連携を実施する。
実行支援・最適化支援サービス
サービス開始後、サービス拡大に向けたユーザー拡大施策や、プライシングの最適化を提案する。サービス運用における業務の省力化やプロセスの見直し、プラットフォームの保守改善も行う。
課題ごとに適切なサービスを提供する。「サブスクリプションビジネスを始めたいが、既存システムの大幅な改修に大量のコストと時間が必要になるため、サービスの企画や立ち上げに踏み切れない」という場合は、サブスクリプション管理に必要な、契約管理や課金額計算、請求管理といった主要機能を標準機能として備える基盤を、最短で2カ月で導入する。同時に、顧客ニーズに合わせてアジャイルでサービスを開発する。
「従来の物販ビジネスからサブスクリプションビジネスへの転換を図っているが、ターゲット顧客層の移り変わるニーズを捉え切れず、サービスの収益拡大に向けて有効な施策を打つことができていない」という場合は、サービス変更に対してタイムリーに対応できるシステム基盤を提供するとともに、サブスクリプション管理に必要な指標・KPIの分析から施策検討、実行までを短サイクルで実行する。
「B2Bの商品販売事業から、B2Cのサブスクリプションサービス事業へのビジネスモデル変革により、毎月末の請求処理などのバックオフィス業務に多くの時間を費やしている」という場合は、現行の業務プロセスを可視化し、契約管理・請求管理業務に合わせた業務プロセスを再設計する。基盤を利用した処理自動化・データ管理によって、バックオフィス業務を効率化し、人件費を抑制する。