不動産事業などを営む大手ディベロッパーの森トラストがデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環で、業務プロセスの可視化・自動化プロジェクトを実施した。稟議決裁や業務報告、一般購買支払いなどの業務をデジタル化し、作業時間を削減した。また、申請・承認などをリモートから実施できるようにしたことで、コロナ禍においても業務の生産性を維持できるようになった。業務プロセスを可視化・自動化するツールを提供した日本IBMが2021年3月12日に発表した。
森トラストが、業務プロセスの可視化・自動化プロジェクトを実施した。以前から進めるデジタルトランスフォーメーション(DX)の一貫で、業務プロセス改革に着手。業務システム間の連携、自動化を図るとともに、業務がスムーズに流れるように制御する仕組みを目指した。
ツールとして、日本IBMが提供する「IBM Blueworks Live」と「IBM Business Automation Workflow on Cloud」(BAW on Cloud)を導入した。協和エクシオがこれらの導入・構築作業を支援した。
Blueworks LiveとBAW on Cloudは、IBM Cloud上で動作する、業務プロセス自動化による生産性向上を図るためのSaaS型サービスである。Blueworks Liveを使って業務プロセスを整理、分析し、プロセス全体を可視化する。Blueworks Liveで整理した業務プロセスを、BAW on Cloud上で実装・実行・管理し、SAPアプリケーションなど既存の基幹システムとリアルタイムにAPI連携する仕組みを構築した。
一連の取り組みによって、稟議決裁や業務報告、一般購買支払いなどの業務をデジタル化し、作業時間の削減を図っている。また、申請・承認などをリモートから実施できるようにして、コロナ禍でも業務の生産性を維持するための環境を整えている。