みずほ銀行は2021年3月15日、同年3月11日深夜より発生した外為取引などの処理遅延について現時点での状況を報告した。同行データセンターのハードウェア機器のシステム障害が原因としている。同行では前月2月28日より、システム障害起因のサービス停止・遅延が続いている。
みずほ銀行が2021年3月15日14時時点の状況報告として発表した内容によると、同年3月11日23時39分、同行のデータセンターでハードウェア機器の障害が発生し、バックアップ機器への切り替えが行えなくなったという。このシステム障害の影響で、同行の外為取引において一部処理遅延などが生じたほか、外為取引以外についても遅延が生じたとしている。
このシステム障害は3月12日6時38分に復旧し、同日11時15分にシステム上の日付変更処理を終えて、12時50分より外為決済のシステム処理を開始したが、海外送金などの集中処理が完了したのが19時46分となったため、国内他行向けの送金263件について、当日付の送金が行えなかったという。同行は現在、顧客の意向を確認しつつ、送金受取先の銀行との調整を含めた対応を進めている。
みずほ銀行では、同年2月28日に定期預金取引のデータ更新作業に起因するシステム障害により、同行の一部のATM(店舗および店舗外設置)が停止するトラブルに見舞われた(関連記事:みずほ銀行、ATM関連のシステム障害が復旧、定期預金取引のデータ移行作業が原因)。その後3月3日、3月7日もハードウェア機器の故障やプログラム更新におけるエラー発生などが発生し、一部サービスの提供に影響を与えている。同行は一連のトラブルを謝罪し、発生原因の検証、再発防止策の策定と徹底を講じていくとしている。
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