ネットアップは2021年6月17日、SAN/NAS統合ストレージ「FASシリーズ」に、実効容量15TBの最小構成モデル「NetApp FAS2720A」を追加し、同日販売を開始した。価格(税別)は120万円から。
ネットアップの「NetApp FAS」シリーズは、SAN/NAS統合ストレージシステムである。FC(FibreChannel)/FCoEやiSCSIによるSANストレージ、NFSやCIFS/SMBによるNASファイルサーバーのいずれの構成でも使える。今回追加した「NetApp FAS2720A」は、データ重複排除/圧縮後の実効データ容量を15TBに抑えた最小構成モデルである(写真1)。
OSソフトウェアは、上位機種と同じ「ONTAP 9」。インラインのデータ重複排除/圧縮、物理ディスク容量を超えるボリューム容量を設定可能なシンプロビジョニング、データのコピーを筐体内で作成するスナップショット、筐体間でのデータの同期/非同期レプリケーションなどの機能を備える。
加えて、あまりアクセスしないデータをクラウドストレージへと退避させるILM(階層型ストレージ管理)機能や、ストレージの使用状況をAIで分析して推奨事項を自動で提示する「NetApp Active IQ」機能も用意する。
マルウェア/ランサムウェア対策として、ふるまい検知型セキュリティ機能「Cloud Insights」をオプションで提供し、セキュリティインシデントの予兆を検知する。インシデントによる被害が発生した際は、スナップショットデータやレプリケーションデータを用いて復旧を行える。
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