住友電工情報システムは2021年6月24日、Webデータベース/アプリケーション作成ツール「楽々Webデータベース」の新版を発表した。データ集計に活用できるクロス集計機能を追加した。また、オンプレミス版において「楽々WorkflowII」と連携し、楽々Webデータベースで登録したデータでワークフローの申請を行えるようにした。
住友電工情報システムの「楽々Webデータベース(楽々WDB)」は、ExcelファイルをローコードでWebアプリケーションに変換する、Webデータベース/アプリケーション作成ツールである。クラウドサービス版とオンプレミス版を提供している。例えば、「Excelファイルを配布して、データを更新してもらってから収集する」といった操作をアプリにすることができる(関連記事:住友電工情報システム、ExcelをWebアプリ化できる「楽々Webデータベース」を強化)。
普段業務に使っているExcelファイルを、楽々Webデータベースに読み込むだけで、ノンプログラミングでWebアプリケーションを自動生成する。こうして生成したWebアプリケーションを使って、データの登録、更新、検索、削除、データのコピー、Excel/CSV形式でのデータの抽出/登録、PDF帳票の出力などが行える。ExcelのUIをそのまま利用してデータを登録、更新、閲覧する使い方もできる。
新版では、クロス集計機能を追加した。収集したデータをクロス集計し、結果をExcelでダウンロードできるようになった。これにより、製品ごとの売上データやグループごとのアンケートなど、クロス集計の結果を利用した報告資料を容易に作成できるようになった。
また、オンプレミス版において、申請承認ワークフローソフトウェア「楽々WorkflowII」との連携機能を追加した。楽々Webデータベースで登録したデータを用いてワークフローの申請が行えるようになった。楽々Webデータベースで登録した受注データを楽々WorkflowIIで決済するといった運用にも対応する。
価格(税別)は、クラウドサービス版の場合、10ユーザーまで、最大10個のアプリケーションが利用できる「スターターパック」が月額1万円、制限がライトプランよりも緩い「スタンダードプラン」が1ユーザーあたり月額1500円。オンプレミス版は180万円からで、詳細は要問い合わせ。