オリックス銀行は2021年7月8日、投資用不動産ローンの契約手続きがインターネット上で完結する電子契約サービスを開始すると発表した。顧客は複数個所にわたる契約書への署名・捺印や印紙代の負担が不要になり、必要なときに契約書を閲覧できるほか、契約書の汚損・紛失のリスクもなくなる。
オリックス銀行は、投資用不動産ローンの契約手続きがインターネット上で完結する電子契約サービスを開始する。電子契約システムには、セイコーソリューションズの「融資クラウドプラットフォーム」に対応した電子契約サービスを利用する。
顧客は、複数個所にわたる契約書への署名や捺印などが、一部の契約書類を除いて不要になる。契約書はインターネット上に保存するため、必要なときに契約書を速やかに閲覧できるほか、契約書の汚損・紛失のリスクがなくなる(図1)。
電子契約は、オリックス銀行が貸与する契約者専用のタブレットから、SMS(ショートメッセージサービス)で送付したURLにアクセスして行うようになっている。タブレットは、郵送またはオリックス銀行が指定した事務委任会社を介して送付する。
顧客は、タブレット端末上でローン契約書を確認した後、Web会議システムでオリックス銀行の営業担当者から契約内容や不動産投資のリスクなどの説明を受ける。契約書を確認し、タブレット画面で電子署名を行うことで契約締結となる。
一部の契約書類(抵当権設定契約書など)は、同電子契約サービスの対象外となっていて、書面への署名・捺印が必要になる。また、一部の商品や融資条件などによっては、電子契約などのインターネット上でのサービスが利用できないケースもあるとしている。