さくらインターネットは2021年7月8日、オープンソースの分散型SQLデータベース「TiDB(タイデービー)」(開発元:米PingCAP)を「エンハンスドデータベース(TiDB)」のサービス名称で提供開始した。同社のIaaS「さくらのクラウド」の新機能を実験的に提供する「Labプロダクト」の1つで、同IaaSのユーザーは無料で利用できる。
さくらインターネットの「エンハンスドデータベース(TiDB)」は、同社のIaaS「さくらのクラウド」のユーザー向けに提供する分散型SQLデータベースである。さくらのクラウドの新機能を実験的に提供する「Labプロダクト」の1つで、同IaaSのユーザーは無料で利用できる。データベースシステムの構築や運用はさくらインターネットが担い、ユーザーによる管理が不要なマネージドサービスとして提供する。
エンハンスドデータベース(TiDB)のベースは、米PingCAPが開発したオープンソースのSQLデータベース「TiDB」である。特徴は、一部の機能を除いてMySQL 5.7との互換性を持つ点と、水平方向の拡張性を備える点である。MySQLのコードを変更することなく、分散型データベースの特徴を生かしたシステムやサービスを開発できるとしている(図1)。
図1:「TiDB」のコンポーネント(出典:さくらインターネット)拡大画像表示
さくらのクラウドは、サーバーやストレージなどのITインフラをクラウド型で利用できるIaaS。時間割/日割/月額の料金体系を用意し、ユーザーは必要なタイミングで必要な分を利用できる。
さくらインターネット / TiDB / PingCAP / MySQL / IaaS
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