NECネッツエスアイは2021年7月20日、テレワークとオフィスワークを融合したハイブリッドワークの実証を自ら開始すると発表した。オフィスワークの融合によってテレワークが抱える課題を解消する。IT技術として、Slackなどの既存のコミュニケーションツールのほか、米Kloudspotが提供するワークスペースサービス「KloudHybrid」を活用する。実証を通じて得た知見を基に、KloudspotとKloudHybridの新機能の開発を進める。
NECネッツエスアイは、働き方改革の新コンセプトとして、テレワークとオフィスワークを融合したハイブリッドワークの実証を開始する(図1)。リアル(人と人が出会うことで生まれる議論・共感)と、バーチャル(組織・会社・国境を越えて人がつながる)を融合することで、ハイブリッドワーク(場所・時間を超えてチームの共感を生み出しイノベーションを加速させる)を実現する、としている。
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背景として同社は、テレワークの長期化によって、コミュニケーションや働き方に不安を持つ社員が増えている状況を挙げる。「リアルで会わないことによって人材育成に難が出ている。また、相談がしずらいほか、一体感や感情が伝わりにくく、熱い議論をしにくくなっている。出会いや仲間の広がりもなく、人とつながりにくい」(同社、図2)。
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こうしたテレワークの課題を解消する手段として、オフィスワークを融合させたハイブリッドワークが有効だと同社は指摘する。ハイブリッドワークのコンセプトとして同社は、以下の3つの要素を挙げている(図3)。
- 企業内のコミュニティのあり方を変革し、人材成長促進の仕組みを構築する
- 同じ目的・課題を持つ人々が組織間・企業間の壁を超えてチーム形成できる仕組みを構築する
- デジタルとリアルを高度に融合し、イノベーションを起こす共創空間を創る
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これらの要素を具現化するために、以下の5つの実証に取り組む。
●Next:ハイブリッドワーク実証の具体的な取り組み内容
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