[新製品・サービス]
NEC、クラウド型の統合コミュニケーションサービス「UNIVERGE BLUE」、オフィス電話とも連携
2021年11月5日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NECとNECプラットフォームズは2021年11月16日、UC(統合コミュニケーション)サービス「UNIVERGE(ユニバージュ) BLUE」を提供開始する。音声通話、チャット、Web会議、ファイル共有など、オフィスでのコミュニケーションに必要な機能群をクラウド型で提供する。価格(税別)は、1IDあたり月額1500円。販売目標は、今後5年間で合計30万ID。
NECとNECプラットフォームズの「UNIVERGE BLUE」は、音声通話、チャット、Web会議、ファイル共有など、オフィスでのコミュニケーションに必要な機能群を統合したクラウドサービスである。チャット、Web会議、ファイル共有の3つのアプリケーションで構成する(画面1)。特徴の1つは、オフィスの電話機能と連携できる点である。
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「UNIVERGE BLUE CONNECT」は、チャット機能である。利用者同士でチャットやボイスメール、音声通話ができる。利用者のプレゼンス(在席中、離席中、休憩中、取込中)も表示できる。チャットは、1対1のほか、グループチャットが可能。チャット画面にファイルをドラッグ&ドロップしてファイルを添付できる。検索機能も備えており、チャットの会話を検索して関連メッセージを表示できる。スマートフォンアプリとPC用アプリケーションを用意している。
「UNIVERGE BLUE MEET」は、Web会議機能である。1つの会議に100人まで参加できる。スクリーン共有や録画、会議メモの共有などができる。「いいね」などのリアクションボタンも備える。チャット機能も備えており、Web会議中に参加者同士でチャットができる。スマートフォンアプリまたはPC環境(WebブラウザまたはUNIVERGE BLUE CONNECTアプリ)から利用できる。
「UNIVERGE BLUE SHARE」は、ファイル共有機能である。利用者間でファイルを共有できる。ファイルのバックアップもできる。Webリンクでファイルを共有する機能も持つ。生成されたURLをメールかチャットで送信するだけで済むため、ファイルを添付して送付する必要がない。Webリンクにはパスワードや有効期限を設定できる。SHAREアプリやCONNECTアプリ、Webブラウザ、PCのエクスプローラなどからアクセスできる。
特徴は、オフィスの電話機能(PBXやキーテレフォンシステム)と連携できる点である。具体的には、NECのコミュニケーションサーバー「UNIVERGE SV9500CT」や「UNIVERGE Aspire WX」と連携できる。これにより、チャットやWeb会議などの機能と、内線転送や保留などの電話機能を連携させることができる。
PCやスマートフォンから、オフィスの番号で電話をかけることができる。外部へ発信する際の発信者番号は、オフィスの番号になる。携帯電話番号を相手に伝えることなくスマートフォンを利用できる。また、オフィスの内線電話機とUNIVERGE BLUEの端末との間で、電話機能(内線通話、保留・転送など)を利用できる。スマートフォンがなくても、PCにCONNECTアプリケーションをインストールしておけば、PCをソフトフォンのように利用できる。