サイボウズは2021年11月15日、Web型グループウェア「Garoon」の新版「Garoon 5.9」の提供を開始した。同社が2002年より提供する中堅・大規模組織向けのグループウェアのパッケージ版である。新版ではスケジュールアプリケーションの機能を強化した。他のアプリケーションにおいても新機能やAPIを追加している。
サイボウズの「Garoon(ガルーン)」は、同社が2002年より提供する中堅・大規模組織向けのWeb型グループウェアである(関連記事:サイボウズ、グループウェア新版「Garoon 5」をリリース、API連携を拡充)。
パッケージ版のGaroon 5.9では、スケジュールアプリケーションの機能を強化し、コメントへの返信やリアクションが可能になった。スケジュール上で活発にコミュニケーションを取れるようにして、テレワークによるコミュニケーション不足を解消するとしている。
画面1は、スケジュールのコメント機能への返信を行う画面である。「返信する」をクリックすると返信対象のユーザーが自動で設定される。「全員に返信する」では、返信元のユーザーと、返信対象のコメントで宛先に指定されているユーザー、組織、ロールを宛先に設定する。宛先が自動で設定されることで、入力の手間や間違いが減る。

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画面2は、予定の本文とコメントに対してリアクションを行う画面である。自分の書き込みに対するリアクションはヘッダーで通知され、リアクションの数やリアクションをした人を確認できる。表示する文言は「いいね!」「了解です」「確認しました」など企業ごとに設定が可能になっている。

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スケジュールのコメントを固定リンク(各コメントに割り当てたURL)で指定できるようになった(画面3)。特定のコメントを参照先として案内する際に用いる。

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予定を登録する際に共有先を指定できる(画面4)。打ち合わせの参加者以外に予定を共有したいときに用いる。例えば、出席してもらう必要はないが認識しておいてほしい商談を上司に共有したい場合などに利用できる。自分が共有先に指定された予定は、共有予定欄に表示される。実際に出席する予定とは別のエリアに表示されるため、区別がつきやすい。

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他のアプリケーションについても、新しい機能やAPIを追加した。例えば、ワークフロー機能では、カテゴリごとの運用管理権限をCSVファイルで出力/入力できるようにした。大規模組織でGaroonを導入・移行する際の作業負荷を軽減できる。メール機能では、送信したメールを転送できるようにした。送信したメールを関係者に共有する際に便利である。