システムインテグレーターのHBA(本社:北海道札幌市)は、新収益認識基準への対応を契機に、管理会計システムを内製システムからERPパッケージに移行した。これに合わせ、データドリブン型の経営を実現するため、BI(ビジネスインテリジェンス)を導入した。これにより、月次決算確定後すぐに分析を開始できるようになり、以前は2週間かかっていた報告のリードタイムを50%削減し1週間前倒しできるようになった。BIソフトウェアを提供したウイングアーク1stが2021年11月25日に発表した。
北海道札幌市に本社を置くSIerのHBAはこれまで、内製の経営管理システムに会計パッケージ製品を組み合わせて利用していた。同社は、経営管理システム内に散在する管理会計データを管理会計業務やプロジェクトの採算管理に用いるのに、都度ダウンロードしてExcelで加工する必要があった。月次決算が確定した7~8営業日後に分析を開始して報告には2週間かかっていたという。
HBAは、新収益認識基準への対応を契機に、内製システムからERPパッケージへ移行することをを決定。これに合わせて、データドリブン経営を実現するため、管理会計BIとしてウイングアーク1stの「Dr.Sum」と「MotionBoard」を導入し、2021年4月から利用を開始した(図1)。
図1:HBAが導入した管理会計BIの概要(出典:ウイングアーク1st)拡大画像表示
ERPから必要なデータを取得し、2次利用しやすいように加工した上で、Dr.Sumに取り込む。このデータをMotionBoardで柔軟に分析できる仕組みを構築した。現在は、月次決算確定後すぐに分析を開始できるようになった。以前は2週間かかっていた報告のリードタイムを50%削減し、スケジュールを1週間前倒しできるようになったという。
MotionBoardを使って、プロジェクトの損益状況を日次で迅速に把握できるようになった。売上の見通しや赤字プロジェクトの予兆を察知し、迅速なアクションを起こすことのできる環境を実現し、管理会計業務を行うために必要な仕掛売上データも、MotionBoardから入力できるようになった。
このほか、予算対比や前年比などの管理会計レポートを自動で出力できるので、データ加工・集計作業を大幅に削減している。ドリルダウンや明細抽出を行って要因を分析できるようになった。また、プロジェクトリーダー全員が経営データにアクセスできるようになったことで、各自が分析結果を迅速に業務に活かせる環境が整った。現在100人以上が管理会計BIを利用しているという。
HBA / Dr.Sum / MotionBoard / SIer / 財務会計 / ウイングアーク1st / 新収益認識基準 / 北海道 / 札幌市 / 内部統制
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