[新製品・サービス]
JBCC、「VMware仮想環境のクラウド移行サービス」を提供、ベアメタルVMware基盤に移行
2021年12月7日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
JBCCホールディングスは2021年12月6日、「VMware仮想環境のクラウド移行サービス」を提供開始した。ユーザー企業のオンプレミス環境で稼働しているVMware vSphereベースの情報システムを、パブリッククラウドのベアメタルサーバー上で動作するVMware基盤に移行するサービスである。システムの稼働環境としてIaaSを提供するほか、SIサービスとしてシステム構成などの移行計画を立案するアセスメントの無料提供、移行後の性能監視とサイジング提案を行う。
JBCCホールディングスの「VMware仮想環境のクラウド移行サービス」は、ユーザー企業のオンプレミス環境で稼働するVMware vSphereベースの情報システムを、パブリッククラウドのベアメタルサーバー上で動作するVMware基盤に移行するサービスである。システムの稼働環境としてIaaSを提供するほか、SIサービスとしてシステム構成などの移行計画を立案するアセスメントを無料で提供する。移行後の性能監視とサイジング提案なども提供する(図1)。
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JBCCはこれまでも、パブリッククラウドのIaaSをユーザーに販売・提供してきた。今回新たに、オンプレミス環境からクラウド環境へのシステム移行に主眼を置いた新サービスを提供する。これに合わせて、これまで提供していなかったパブリッククラウドのIaaSとして、新たにベアメタルサーバー上でVMware仮想化基盤を動かすサービスの取り扱いを開始した(図2)。
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パブリッククラウドベンダー各社やヴイエムウェアは、オンプレミスと同じVMware仮想化基盤ミドルウェアをパブリッククラウドのベアメタルサーバー上で利用可能なサービスを提供している。これらのうち、「VMware Cloud on AWS」「Azure VMware Solution」「IBM Cloud for VMware Solutions」の3サービスについて、JBCCが販売を開始する。AWS、Azure、IBM Cloudの3つのパブリッククラウドにおいて、オンプレミス同様のVMware環境を利用できるようにする。
VMware基盤だけでなく、クラウド移行のアセスメントなどのSIサービスを提供する。アセスメントでは、ベアメタルVMware基盤と仮想サーバーを組み合わせることで、それぞれのユーザー企業の業務システムに適した移行後のシステム構成を立案する。例えば、CPU性能を要求しない業務は、ベアメタルではなく仮想サーバーに移行する。また、クラウドサービスはベアメタルであってもオンプレミスと比べると拡張が容易であるため、余剰性能が要らずスモールスタートが可能になる。
クラウド移行後は、VMwareのクラウド監視機能「CloudHealth by VMware」を活用し、クラウドの利用状況を継続的に監視する。これを基に、稼働中の業務システムに適したサーバー容量などのサイジング構成案を提示する。オーバースペックのサーバーやストレージを使わずに済むようになるため、クラウドの利用コスト削減を図ることができる。