ユニフィニティーは2021年12月16日、AI/クラウドを活用したモバイルアプリをノーコードで開発するサービスを提供開始した。製造業や建設業の現場業務を効率化する。AI機能(AI insideが提供)を用いて現場作業を効率化し、クラウド(さくらインターネットが提供)でデータをリアルタイムに共有することができる。業務現場のユーザーがアプリケーションをノーコードで構築でき、カスタマイズも容易であるとしている。
ユニフィニティーは、AI/クラウドを活用したモバイルアプリをノーコードで開発するサービスを提供する。製造業や建設業の現場業務を効率化する。AI機能(AI insideが提供)を用いて現場作業を効率化するほか、クラウド(さくらインターネットが提供)を用いてデータをリアルタイムに共有する。業務現場のユーザーがアプリケーションをノーコードで構築でき、カスタマイズも容易であるとしている(図1)。
拡大画像表示
同サービスは、ユニフィニティーのノーコード開発ツール「Unifinity」をベースに、AI insideのAI技術を採用。スマートフォンで撮影した画像などをAIで解析可能にしている。また、解析結果の確認や、加工して作成したデータや報告書は、さくらインターネットのクラウドデータ基盤を通じて、データベースや基幹システムに共有することが可能である。
現場業務を効率化する各種アプリをノーコードで構築できる。現場のユーザーから見て使いやすいUIを自由に設計できるとしている。クラウドサービスとしてもオフラインでも利用できる。QRコードリーダーや位置情報など、モバイル端末に備わる機能とも連携できる。
ユニフィニティーは、開発例として以下の4つのユースケースを挙げている。
- 在庫管理アプリ
- 製造業や小売・卸売業をはじめとした各業界向けの在庫管理アプリ。スマートフォンの内蔵カメラとOCR(光学文字認識)を活用した納品伝票のデジタル化や、社内管理用のQRコードとのひも付けなどによって、在庫の適切な管理を可能にする
- 車両管理アプリ
- 物流や建築業界では、商品や資材などの運搬のため、1日あたり数百台のトラックが倉庫に入庫・出庫する。この運搬用車両を管理するため、現場の担当者は1台ずつナンバーを確認し、システムに手入力する作業が発生していた。画像認識AIを搭載したアプリを活用することで、車両ナンバーをスマホの内蔵カメラで撮影してデータ化し、システム登録の自動化を図れる
- ヒアリングアプリ
- ショッピングセンターなどでは、担当者が各店舗に訪問する際、短時間でヒアリングを行う。その場で手書きのメモを取り、巡回後に事務所に戻ってメモを見ながらPCに入力する。AI-OCR機能を備えたアプリを開発することで、手書きメモをスマホのカメラで撮影してデジタル化できる
- 工程管理アプリ
- 多くの製造・建築現場では、作業の進捗を紙に記入し、作業完了後にまとめてシステムに登録している。管理者は作業の進捗をリアルタイムに確認できず、状況を確認するために現場まで確認しに行くなどのムダが発生している。QRコードの読み取り機能を備えたアプリの開発により、現場スタッフの作業負荷を抑えて、リアルタイムな進捗状況の共有が行える