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ヤマハ、エントリーVPNルーター「RTX830」が100台のVPNクライアントを収容可能に
2022年1月25日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ヤマハは2022年1月25日、VPNルーター機器「RTX830」を強化し、VPN機能を拡張するライセンス「YSL-VPN-EX1」を提供開始した。VPN対地数(同時接続数)をライセンス適用前の20から100へと拡張する。VPNクライアントを100台まで収容できるようになるため、テレワーク環境のVPNクライアントを収容するセンタールーターとしてRTX830を流用するといった使い方が可能になる。。価格(税別)は、RTX830が7万5000円で、拡張ライセンスのYSL-VPN-EX1が2万5000円。
ヤマハの「RTX830」は、VPNクライアントPCからのリモート接続や拠点間接続に向いたVPNルーターのエントリーモデルである(関連記事:ヤマハが拠点VPNルーター「RTX830」、クラウド型の管理やAWS接続など運用管理性を向上)。
筐体は幅220×厚さ43.5×奥行き160.5mmと小型である(写真1)。ポートはWANポートとLANポート(4ポートのスイッチングハブ付き)ともに1000BASE-Tで、VPNスループットは1Gbit/sである。
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今回、RTX830を強化し、VPN機能を拡張するライセンス「YSL-VPN-EX1」をオプションで用意した(これに合わせてファームウェアの最新版をリリースしている)。同ライセンスを適用すると、VPN対地数(同時接続数)がライセンス適用前の20から100へと増える(記事末の表1)。VPNクライアントを100台まで収容できるようになるため、テレワーク環境のVPNクライアントを収容するセンタールーターとしてRTX830を流用するといった使い方が可能になる(図1)。
ライセンスの適用は簡単である。クラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」を使って、リモートからライセンスを適用できる。ルーター本体の入れ替えなどは要らないため、IT管理者もテレワーク経由でライセンスを適用できる。また、YSL-VPN-EX1を使うにあたってインターネット経由のライセンス認証が不要なため、閉域網内の拠点間接続にも利用可能である。
品番 | RTX830 | RTX830 + YSL-VPN-EX1 | |
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VPN機能 | IPsec, PPTP, L2TP/IPsec, L2TPv3, L2TPv3/IPsec, IPIPトンネル, マルチポイントトンネル(クライアント) | IPsec, PPTP, L2TP/IPsec, L2TPv3, L2TPv3/IPsec, IPIPトンネル, マルチポイントトンネル(サーバー/クライアント) | |
スループット | 最大2.0Gbit/s | ||
IPsecスループット | 最大1.0Gbit/s | ||
PPPoEセッション数 | 5 | 40 | |
データコネクト対地数 | 6 | 8 | |
VPN対地数 | 複数VPN併用時の合計 | 20 | 100 |
IPIP | 20 | 100 | |
IPsec | 20 | 100 | |
L2TP/IPsec (L2TPv2) | 20 | 100 | |
L2TPv3 | 1 | 9 | |
PPTP | 4 |