デロイト トーマツ ウェブサービス(DWS)は2022年2月9日、ユーザー企業におけるシステム開発の内製化を支援することを目的に、スカイアーチネットワークスおよび同社の子会社であるスカイアーチHRソリューションズと協業を開始したと発表した。システム開発の内製化を可能にするための基盤づくりをワンストップで全方位的に支援するとしている。
デロイト トーマツ ウェブサービス(DWS)、スカイアーチネットワークス、スカイアーチHRソリューションズの3社は、ユーザー企業におけるシステム開発の内製化を支援することを目的に協業を開始した。システム開発の内製化に必要な、クラウドを活用したシステム基盤づくりを、ワンストップで全方位的に支援する。パブリッククラウドとしてAmazon Web Services(AWS)を利用する。
3社のうちDWSは、アジャイルなシステム開発体制の構築を支援する。ユーザー企業の社内チームと密接に協働し、戦略構想、仮説検証から、アジャイル開発の手法を用いたアプリケーション開発まで、全ての開発工程を内製化できる組織基盤づくりを伴走型で支援する。
3社のうちスカイアーチHRソリューションズは、IT人材の採用と教育を支援する。ユーザー企業の内製化ニーズに即応した、AWSを熟知したエンジニアなどの採用活動や教育活動を支援する。同社が持つ、技術者人材市場とのネットワークを活用する。
3社のうちスカイアーチネットワークスは、構築したシステムの運用管理サービスを提供する。クラウド環境における、インフラ設計、運用、障害対応、セキュリティ対策、バックアップ対策など、構築したシステムの運用と保守、管理全般に関わる支援を提供する。
協業の背景として、クラウド技術が業務プロセスを効率化・高度化する推進力となる一方、多くの企業ではクラウドを活用したアジャイル開発を主導できるIT人材が不足していることを挙げる。「こうした中で外部ITベンダーへの依存が強まると、ビジネス変革推進の足かせとなりかねない。ユーザー企業自身がシステム開発の内製化を進めることが求められている」。