NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2022年3月14日、AIデータ分析基盤システム「Node-AI on AWS Outposts」を提供開始した。NTT ComのAIデータ分析ソフトウェア「Node-AI」と、AWSと同等のクラウド環境をオンプレミスに設置できるラック型のシステム製品「AWS Outposts」を組み合わせたパッケージ製品である。オンプレミスでありながらAWSの管理性を備えたシステム環境を使ってAIデータ分析環境を手軽に構築できる。AWS Outpostsを含んだパッケージ全体をNTT Comが販売する。
「Node-AI on AWS Outpostsは」、ラック型システム製品として提供する、AIデータ分析基盤である。AIモデルをノンコーディングで開発可能なソフトウェア「Node-AI」と、AWS(Amazon Web Services)と同等のクラウド環境をオンプレミスに設置できるラック型のシステム製品「AWS Outposts」を組み合わせて提供する。これにより、オンプレミスでありながらAWSの管理性を備えたシステム環境(AWS Outposts)で動作するAIデータ分析環境を容易に構築できる(図1)。
図1:Node-AI on AWS Outpostsの概要(出典:NTTコミュニケーションズ)拡大画像表示
Node-AIは、データ分析のためのAIモデルをノンコーディングで作成できるソフトウェアである(関連記事:NTT Com、データ分析AIモデルをノンコーディングで作成できる「Node-AI」)。データの分割や正規化といった処理ごとにコンポーネント化した「カード」をドラッグ&ドロップで順番につなぎ合わせるというやり方でAIモデルを作成可能である。
AWS Outpostsは、AWSと同等のクラウド環境をオンプレミスに設置可能な、ラック型のシステム製品である。AWSのコンソールを使って、AWSの一部としてAWS Outpostを管理できる。システムの更新やパッチの適用も、AWSが自動で実施する。サーバー仮想化ミドルウェアは、AWSネイティブの環境やVMware vSphereを利用可能である。
今回の新製品、Node-AI on AWS Outpostsでは、Node-AIをAWS Outposts上で動作させることで、AIモデルの開発やAIによるデータ分析をオンプレミス環境で実施できるようにした。クラウド上で動作させた場合と比べて、よりデータソースに近い場所でデータを処理することになるため、大容量データを低遅延で分析可能である。また、AWSと同等のシステム環境であるため、自前で構築したサーバー仮想化環境などと比べてサーバーリソースの運用管理が容易である。
NTT Comは、Node-AI on AWS Outpostsのトライアル環境も用意している。NTT Comが自前で導入して運用しているAWS Outposts上にNode-AIを導入した環境を用意している。ユーザーは、自社で導入する前に、NTT Comのシステム環境を検証環境として利用可能である。
なお、NTT Comは、AWS Outpostsを自社で導入した知見を活かし、Node-AI以外にも、AWS Outpostsを効果的に活用するための機能を複合的に提供するとしている。例えば、IoTセンサーやカメラと多数のエッジデバイスを接続するローカル5G、ユーザー環境とクラウドを接続するネットワーク、AWS Outpostsを設置するデータセンター、AWSの各種クラウドサービスの運用管理、などをワンストップで提供可能である。
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