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サイバートラスト、システム監視ツール新版「MIRACLE ZBX 6.0」、通常と異なる状態を検知可能に

2022年3月17日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイバートラストは2022年3月15日、システム監視ソフトウェア新版「MIRACLE ZBX 6.0」を一般公開した。新版では、ベースとなるオープンソースソフトウェア「Zabbix」のバージョンを、2022年2月公開のZabbix 6.0とした。Zabbix 6.0での機能拡張を受けて、マシンラーニング(機械学習)を活用した異常検知によって障害を検出可能になった。

 サイバートラストの「MIRACLE ZBX」は、オープンソースソフトウェア(OSS)の「Zabbix」をベースに、法人向けに改良したシステム監視ソフトウェアである。専用のエージェントソフトウェア(各種UNIX/LinuxやWindowsで稼働)を用いたサーバー監視、SNMP監視、リモートログイン(SSH)とコマンド実行による監視、ポート監視(ネットワークサービスの死活監視)など、各種の方法でシステムとネットワークを監視する。Web管理画面から利用する(関連記事システム監視ソフト新版「MIRACLE ZBX 5.0」、エージェントをGo言語に刷新)。

 2021年3月に提供を開始したバージョン5.0.9では、サプライチェーンのリスク管理の観点から、米国立標準技術研究所(NIST)のサイバーセキュリティガイドライン「NIST SP800-171」および「NIST SP800-53」の要件の一部に準拠したセキュリティ強化を実装した。監査ログのsyslog出力、パスワードの再利用制限や有効期限などパスワードポリシーの強化、設定ファイルに記載するDBパスワードの暗号化、などを実装した(関連記事システム監視「MIRACLE ZBX」のセキュリティ機能を強化、NISTのガイドラインに準拠)。

 今回、メジャーバージョンアップ版となるMIRACLE ZBX 6.0を公開した。新版では、ベースとなるZabbixのバージョンを、2022年2月公開のZabbix 6.0とした。Zabbix 6.0での機能拡張を受けて障害検出機能を強化した。従来の閾値による障害検出のみでなく、過去データとマシンラーニングを活用した異常検知やベースライン監視により、通常時との差分を元にした障害検出が可能になった(関連記事システム監視ツール新版「Zabbix 6.0」、業務レベルでサービスの稼働状況を監視可能に)。

 新版では、ユーザーの権限管理機能も強化した。運用現場の監視員、管理者、責任者など、それぞれの役割に応じて権限を細かく設定できるようにした。レポート機能も強化し、グラフを含めてPDF化したり、レポート作成を自動化したりできるようになった。また、業務の視点に立った“サービス”の単位で稼働状況を監視できるようにした。

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