NECは2022年3月30日、データレスクライアントサービス「NEC Cloud File Sync」を発表した。同年4月1日から提供する。PC上で作成したデータをクラウドにコピーし、PCのシャットダウン時にPCからファイルを削除する。PCを使っていない時はPC上にファイルが存在しないことから、PCを介したファイルデータの漏洩を効果的に防げる。価格(税込み)は、1ユーザーあたりクラウドストレージ100GBの利用料込みで月額1500円から。
「NEC Cloud File Sync」は、クライアントPCにユーザーファイルを保存せずにPCを運営可能な、データレスクライアントサービスである。専用のソフトウェアをPC(Windows 8.1/10/11)にインストールして使う。
ユーザーは。、PC上で作成したファイルをクラウドストレージに保存し、PC上にファイルを残さない運用が行える。クラウドにファイルを移動する対象フォルダはDesktop、Documents、Pictures、Downloadの4つ。指定したフォルダ以外へのデータの書き込みを制限する機能も備える(図1)。
図1:データレスクライアントサービス「NEC Cloud File Sync」の概要(出典:NEC)拡大画像表示
仕組みとして、クライアントPC上でファイルを作成すると、暗号化した上で、クラウドストレージにHTTPS(TCP/443)で移動する。ローカルには、キャッシュデータとしてファイルが残る。ローカルのキャッシュファイルとクラウド上のファイルが同期する。PCをシャットダウンする時に、キャッシュファイルを削除する。PCを使っていない時はPC上にファイルが存在しないことから、PCを介したファイルデータの漏洩を効果的に防げる。
クラウドストレージ側では、標準で2世代までのデータバックアップ機能を提供する。有料のBackup Optionを使うと、最大99世代まで保存可能である。別の有料オプションとして、PC紛失時のためにリモートでHDD/SSDのデータを全消去するWipe Optionも用意した。なお、クラウドストレージには、NECが自社運用する「NEC Cloud IaaS」を利用する。
価格(税込み)は、製品本体が標準のStandardエディションで1ユーザーあたり月額920円。データ移動用のクラウドストレージが1ユーザーあたり100GBで月額580円。合わせて1ユーザーあたり月額1500円となる。オプションは、Backup Optionが月額330円、Wipe Optionが月額330円など。
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