ゲームソフト開発・販売会社のジニアス・ソノリティ(東京都中央区)は、データ分析基盤としてクラウドデータベース「Oracle MySQL HeatWave Database Service」を導入した。ユーザーのプレイやサービス利用状況など、ゲーム内データを高速・リアルタイムに分析し、データに基づくゲーム体験の向上に取り組んでいく。MySQL HeatWaveを提供した日本オラクルが2022年3月30日に発表した。
ジニアス・ソノリティは、ゲームソフトの配信・運用基盤として、Oracle Cloudが提供するMySQLのマネージドサービスを利用している。今回新たに、データ分析基盤として「MySQL HeatWave」を導入した。
同社では、ゲームの難易度、アイテムの利用傾向、各種イベントの参加率などのゲーム内データをリアルタイムに分析することが求められていた。しかし、分析対象のデータが分散し、まずは分析処理のためにデータを統合する必要があった。また、データストア間でデータを移動させる処理を開発する必要もあり、実現は困難だったという。
こうした経緯から同社はMySQL HeatWaveを導入。MySQLのSQLを用いてリアルタイムにデータを分析できることを評価した。MySQL HeatWaveでは、MySQLデータベースから直接OLTPおよびOLAPワークロードを実行可能で、データの移行や、他の分析用データベースとの統合は不要である。
MySQL HeatWaveの導入後は、これまで実現できなかったユーザーのゲームプレイ、イベント参加、アイテム利用などのゲーム内データやサービス利用状況を、毎時で分析できるようになった。これらのリアルタイムで得られるデータを活用し、新たなイベントやキャンペーンなどの施策立案やゲームの難易度の調整などに取り組み、データドリブンなゲームサービス運営を行っていく。
ジニアス・ソノリティによると、検証の際に、2~3時間と想定していた分析処理が2~3分で終わり、想定より性能が最大90倍高かったという。
ジニアス・ソノリティ / MySQL HeatWave / Oracle / エンターテインメント / アナリティクス / MySQL
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