インターネットイニシアティブ(IIJ)は2022年4月21日、「IIJクラウドWebホスティングサービス」を発表した。同年4月25日から提供する。ユーザーごとに独立したサーバー環境を提供することで、他の利用者の影響を受けることなく安定して利用できるようにしたWebホスティングサービスである。サービスの基盤には、IIJのIaaS「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」を採用している。個人情報を取り扱うWebサイトでも安全に利用できるとしている。
IIJの「IIJクラウドWebホスティングサービス」は、ユーザーごとに独立したサーバー環境を提供することで、他の利用者の影響を受けることなく安定して利用できるようにしたWebホスティングサービスである(図1)。サービスの基盤には、IIJのIaaS「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」を採用している。個人情報を取り扱うWebサイトでも安全に利用できるとしている。
CPU数とモリー容量によって、基本プランを3プラン(表1)、オプションプランを3プラン(表2)用意した。
プラン | ベーシック1 | ベーシック2 | ベーシック3 |
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スペック | 1CPU メモリー1GB |
2CPU メモリー3GB |
4CPU メモリー6GB |
月額料金 | 4980円 | 9800円 | 2万9800円 |
プラン | Web改ざん検知 | WAF/DDoS対策付きWAF | IIJサーバ証明書連携 |
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機能 |
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IIJサーバー証明書管理サービス更新時にWebサーバー側も自動更新 |
月額料金 | 2000円から (別途初期費用が必要) |
8500円から (別途初期費用が必要) |
無料 (IIJサーバー証明書サービス費用が別途必要) |
独立したサーバー環境により、安定して利用できるようにしている。「一般に、レンタルサーバーは、複数の利用者がサーバーを共有するため、他社の利用影響を受けてしまう。これに対して今回のサービスは、ユーザーごとに独立した仮想サーバーを提供する。サーバーリソースの追加も柔軟に行えるようにした」(IIJ)。
事前検証や、必要なメンテナンスはIIJが実施する。Webサイトの構築に必要なPerl言語やPHP言語などのパッケージは、IIJがあらかじめ動作を検証したバージョンを提供する。運用中に発生した脆弱性への対応もIIJが実施する。
外部脅威対策に必要なオプションを豊富に用意した。標準で提供するファイアウォール機能やウイルス対策機能に加えて、サイバー攻撃などの外部脅威に備えるためのWeb改竄検知、DDoS対策機能付きWAF(Webアプリケーションファイアウォール)などのオプションを用意した。
IIJのWeb関連サービスとの連携も可能である。Cookie規制への対応を支援する「IIJクッキー同意管理バナー導入支援」や、配信ネットワーク(CDN)サービスなど、IIJのWeb関連サービスと組み合わせて運用可能である。