Twilio Japanは2022年5月19日、国内全域の固定電話番号(0AB-J番号)が使えるクラウド音声通話サービスを開始した。ソフトバンクとの提携によって提供する。電話回線の工事を必要とせずに導入可能である。ソフトバンクもTwilio Japanとのパートナー契約により、各種法人向けサービスとTwilioのコミュニケーションサービスを組み合わせて提供する。
Twilio Japanは、国内全域の固定電話番号(0AB-J番号)が使えるクラウド音声通話サービスを開始した。Twilioのクラウドプラットフォームとソフトバンクの固定電話網を接続し、総務省から認定を受けて提供する。ソフトバンクもTwilio Japanとのパートナー契約により、各種法人向けサービスとTwilioのコミュニケーションサービスを組み合わせて提供する(図1)。
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Twilioはこれまで、050番号のクラウド音声通話サービスや、着信者に通話料を課金する0120/0800番号(トールフリー番号)を使うサービスを提供してきた。今回、追加した国内全域の固定電話番号によるサービスは、高い信頼性が求められる企業に需要があるほか、市外局番から始まる番号であるため、顧客対応業務において地域性を重視するケースにも向く。
サービスの利用にあたって、電話機の設置や通信回線の引き込み工事などが不要である。従業員のリモートワークなどの定常的なケースのほか、災害やイベント時などの突発的に多くの問い合わせが発生する場面で回線数を追加するケースなどに利用可能である。また、従来の固定電話サービスを今回のクラウド型のサービスに置き換えることで、PBXの維持費用も不要になる。
Twilioのクラウド電話サービスは、APIを通して利用する。導入企業は、ビジネスチャットツールやオンライン会議システム、コンタクトセンターで活用しているアプリケーションなど、各種のサービスやアプリケーションに電話機能を組み込んで利用可能である。