パイプドビッツは2022年5月24日、ローコード開発ツール「SPIRAL ver.2」のバージョン2.20ベータ版をリリースした。製品版は同年6月29日から提供する。新版では、サイトを管理する上で役立つ「ファイル管理機能」を追加する。IT管理部門とやりとりすることなく、画像、CSS、JavaScriptなどのファイルをアップロードできるようになる。
SPIRAL ver.2は、会員管理やメール配信といった名簿ベースの業務アプリケーションをローコードで開発可能な、クラウド型のアプリケーション開発基盤である(関連記事:パイプドビッツ、アプリ開発クラウド「SPIRAL」新版、PHP実行環境やDBトリガーなどを追加)。
WebアプリケーションやWebサイトの運営に必要なソフトウェア部品(フレームワーク)を揃えている。プログラミング知識が無くても、マウス操作でアプリケーションを作成できる、としている。会員サイトで必要になるログインフォームやパスワード再登録フォームも生成可能である。
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バージョン2.20ベータ版では、画像やCSS/JavaScriptファイルを管理画面からアップロードできる「ファイル管理機能」を追加した(画面1)。業務担当者は、別途サーバーを契約したり、IT管理部門とやりとりしたりすることなく、自前でWebサイトを制作可能である。例えば、製品資料などのPDFファイルを配置するといったことが容易に可能である。最大5階層までのフォルダを作成可能である。
データベースの設定を簡素化する機能も追加する。データベースを設定する際に、別のデータベースのフィールド(項目)情報を一括コピーまたは部分コピーしてフィールドを追加可能である。例えば、頻繁に使うアンケート項目をコピーし、取引先ごとにデータベースを作成してアンケート調査を行う、といった運用が簡単に行える。
さらに、PHPの機能を拡張し、外部システムと連携しやすくする。PHPからデータベース内のレコードIDやフィールド値を取得できるようにする。これにより、レコードの特定が容易になり、外部システムと連携したアプリケーションを開発しやすくなる。