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データ匿名化ツール新版「Insight Data Masking 2.8」、AzureやSQL Serverで利用可能に

2022年5月31日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インサイトテクノロジーは2022年5月31日、データ匿名化ツールの新版「Insight Data Masking v2.8」をリリースした。個人情報などを含む本番データをマスキング(匿名化)してテスト/分析用データを生成する。新版では、Microsoft SQL ServerやMicrosoft Azureなど匿名化可能な製品・サービスを広げている。

 インサイトテクノロジーの「Insight Data Masking」は、個人情報などを含む本番データをマスキング(匿名化)してテスト/分析用データを生成するソフトウェアである(関連記事データ匿名化ツール「Insight Data Masking」新版、CRM対応履歴などテキストデータを匿名化)。

 住所、電話番号、名前、クレジットカード番号などを識別・検出してマスキングする。データのユニーク性や参照整合性といった論理的特性と、データの種類や分布といった統計的特性を維持したまま変換する。これにより、本番データと同等に使えるマスキングデータを生成する。

 Web APIやデータベースサーバー、データ複製ツールなどを用いて利用する。Web API型では、マスク対象データを渡してマスク後のデータを取得するWeb APIを用意している。データベースサーバー型では、Oracle Database、PostgreSQL、MySQLに接続し、これらのデータを直接マスキングが可能。データ複製ツール型では、「Qlik Replicate」のアドオンを用いて、データ複製時にリアルタイムにマスキングが行える。

 2022年1月リリースのv2.5で、テキストデータを対象に個人情報などを検索してマスクする「フリーテキストマスキング」機能が加わった。メール本文、チャットのテキスト、CRMの対応履歴とメモ欄などのテキストデータを対象に、個人情報や機微情報を検出してマスキングできる(図1)。

画面1:フリーテキストマスキング機能の画面(出典:インサイトテクノロジー)画面1:フリーテキストマスキング機能の画面(出典:インサイトテクノロジー)
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 新版のv2.8では匿名化可能な製品・サービスを広げている。クラウドサービスでは、Amazon Web Services(AWS)に加えて、Microsoft Azureで使えるようにした。各クラウドサービスのコンソールを介してInsight Data Maskingを利用する(画面2)。

画面2:Azure Marketplace経由で導入できる(出典:インサイトテクノロジー)画面2:Azure Marketplace経由で導入できる(出典:インサイトテクノロジー)
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 データベースサーバーでは、新たにMicrosoft SQL Serverに接続できるようにした。これで主要なデータベースサーバー(Oracle Database、PostgreSQL、MySQL、SQL Server)の接続に対応し、直接データをマスキング可能になった(表1)。

表1:Insight Data Maskingから接続してデータを匿名化可能なデータベースサーバー(出典:インサイトテクノロジー)表1:Insight Data Maskingから接続してデータを匿名化可能なデータベースサーバー(出典:インサイトテクノロジー)
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