ジーアールソリューションズ(GRS)は2022年6月13日、「IBM i向けアプリケーション資産近代化PoC(Proof of Concept)サービス」を発表した。IBM iアプリケーションをモダナイゼーションする用途に向けて、IBM iアプリケーションを可視化/解析可能なPoC基盤をクラウド上で提供する。稼働中のシステムに影響を与えずに解析が可能である。
ジーアールソリューションズ(GRS)の「IBM i向けアプリケーション資産近代化PoC(Proof of Concept)サービスは、IBM iアプリケーションをモダナイゼーションする用途に向けて、IBM iアプリケーションを可視化/解析するPoC基盤をクラウド上で提供するサービスである。オンプレミスで稼働中のシステムに影響を与えずに解析が可能である。
PoC環境となるIBM iのIaaSと、IBM iアプリケーションの可視化/解析ソフトウェアをセットで提供する。これにより、既存アプリケーション資産の内容を詳細に把握し、今後のモダナイゼーション計画を立てやすくなるとしている。ユーザーのオンプレミス環境に影響を与えることなくPoCを実施できる点が特徴である。
IaaSには、「IBM Power Systems Virtual Server」を使う(関連記事:日本IBM、国内でオフコン/UNIXサーバーのIaaS「IBM Power Systems Virtual Server」を提供)。IBM Power Systems/Power VM上の論理パーティショニング区画(LPAR)をクラウドサービスの形で提供するサービスである。
IBM iアプリケーションの可視化/解析ソフトウェアには「X-Analysis Advisor」(カナダのFresche Solutions製、GRSが提供)を使う(関連記事:GRS、IBMオフコン環境のアプリケーション可視化/解析に日本語版、アプリの近代化を支援)。
X-Analysis Advisorは、統合開発環境のEclipseにIBM iアプリケーション開発用プラグインを組み込んだ「Rational Developer for i」と統合した形で利用可能である。X-Analysis Advisorによる解析結果は、開発ツールに流用可能なデータフロー図やER図などの形式で得られる。
X-Analysis Advisorの国内ユーザーの1社が、ホームセンターを展開するコメリグループの情報システム子会社、ビット・エイである(関連記事:コメリグループ、オフコンIBM iにアプリケーション解析ソフトを導入、業務ロジックを将来に継承)。ツールが出力したデータフローダイアグラムやストラクチャーチャートを活用して業務を効率化した。