[調査・レポート]

企業のクラウドファーストが定着し、国内クラウド市場が予測越えて成長─IDC

2026年は10兆9381億円の市場規模に

2022年6月15日(水)IT Leaders編集部

IDC Japanは2022年6月14日、国内におけるクラウド市場の予測値を発表した。2021年は前年比34.7%増の4兆2018億円だった。2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR)は21.1%で推移し、2026年の市場規模は2021年比約2.6倍の10兆9381億円になると予測している。

 IDC Japanは、国内におけるクラウド市場の予測値を発表した。2021年は前年比34.7%増の4兆2018億円だった。2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR)は21.1%で推移し、2026年の市場規模は2021年比約2.6倍の10兆9381億円になると予測する(図1)。

図1:国内クラウド市場 用途別 売上額予測、2021年~2026年(出典:IDC Japan)図1:国内クラウド市場 用途別 売上額予測、2021年~2026年(出典:IDC Japan)

 2021年の国内クラウド市場は、COVID-19の影響で成長がやや鈍化した2020年と比べて大きく回復した。成長を牽引した配備モデルはパブリッククラウドであり、前回の予測時点(2021年5月)の想定を大きく上回る成長を遂げた。

 IDCは、パブリッククラウドが大きく伸びた要因に、クラウドを優先的に検討するクラウドファースト戦略が企業に浸透したことを挙げる。「従来型ITからクラウドに移行(クラウドマイグレーション)するプロジェクトの移行期間が短縮したこと、サービスベンダーのケイパビリティ(要員数や提供サービスラインアップ)が増えた」(同社)という。

 「また、国内ではデジタルトランスフォーメーション(DX)やデータ駆動型ビジネスに対する関心が非常に高く、企業の投資意欲が高まっている。2021年はDX/データ駆動型ビジネスに関わる投資が大幅に増え、1兆円を超える市場規模になった。今後の国内クラウド市場の成長を牽引するのはDX/データ駆動型ビジネスである」(同社)

 IDCは、DX/データ駆動型ビジネスは企業によって求めるものが異なるため、画一的な製品・サービスは存在しないと指摘する。「このため、機能ごとにモジュール化した製品・サービスをベストオブブリード型で組み合わせてシステムを構築するアプローチが重要である。しかし、このアプローチは複雑になりやすく、企業にはアーキテクチャの深い理解や、製品・サービスの目利き、高度な技術スキルが求められる」(同社)。

 今回の発表は、IDC Japanが発行した『国内クラウド市場予測、2022年~2026年』で詳細を報告している。同レポートでは、国内クラウド市場の概況や動向を分析し、配備モデル/セグメント別および用途別に2022年~2026年までの市場予測をまとめている。

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