住友電工情報システムは2022年7月14日、Webデータベース/アプリケーション作成ツール「楽々Webデータベース」をバージョンアップしたと発表した。新版では、申請ワークフローの回覧中に、承認者が情報を追記できる機能を追加した。また、写真などの画像データを、添付ファイル形式だけでなく「画像型」という形式で登録できるようにした。
住友電工情報システムの「楽々Webデータベース(楽々WDB)」は、ExcelファイルをローコードでWebアプリケーションに変換する、Webデータベース/アプリケーション作成ツールである。クラウドサービス版とオンプレミス版を提供している。例えば、「Excelファイルを配布して、データを更新してもらってから収集する」といった操作をアプリにすることができる(関連記事:住友電工情報システム、「楽々Webデータベース」がワークフロー機能を強化)。
新版では、オプションで利用可能なワークフローに追記機能を追加した。ワークフロー申請中に承認者が情報を追加・変更できるようになった(画面1)。
例えば、楽々WDBで物品購入を管理していて、新規購入の申請ワークフローを実施するケースでは、依頼者が購入したい商品を記載して申請を開始し、途中の承認者である購買部門担当者が商品の見積書を添付し、コメントを追記する、といったことが可能になる。決裁者は、依頼者の購入理由に加えて、購買部門の見積書やコメントを確認した上で承認の処理を行える。
また、写真などの画像データを添付ファイル形式だけでなく「画像型」形式で登録できるようにした。商品管理における商品写真や報告書に添付する写真を画像型で登録すると、楽々WDBの画面や出力したExcelファイル上で、そのまま画像として確認できる。添付ファイルを開くといった手順が要らなくなる(画面2)。
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このほか、ノーコードによる設定で、情報を一覧表示した際の表示件数の指定や、一覧表示における横スクロールの列固定(表示枠の固定)、自動計算の項目での条件指定などが可能になった。
価格(税別)は、クラウド版のスターターパックが月額1万円から。オンプレミス版は要問い合わせ。オンプレミス版の稼働OSは、Windows ServerまたはRed Hat Enterprise Linux。WebアプリケーションサーバーはApache Tomcat。データを格納するRDBMSはPostgreSQL。