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NSSOL、金融機関のクラウド移行支援「FINARCH」、ガバナンスを維持し3カ月で移行

2022年7月19日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2022年7月19日、金融機関向けクラウド移行支援コンサルティング/SIサービス「FINARCH(フィナーチ)」を発表した。金融機関に求められるセキュリティとガバナンスを維持しながら、オンプレミス環境からパブリッククラウドなどへの移行を最短で3カ月で実現するとしている。

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)の「FINARCH(フィナーチ)」は、金融機関向けのクラウド移行支援コンサルティング/SIサービスである。金融機関に求められるセキュリティとガバナンスを維持しながら、オンプレミス環境からパブリッククラウドなどへの移行を最短で3カ月で実現するとしている(図1)。

図1:金融機関向けクラウド活用最適化サービス「FINARCH」の流れ(出典:日鉄ソリューションズ)
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 2022年7月時点では、移行元であるオンプレミス環境および仮想集約基盤からの移行先として、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、NSSOLのマネージドクラウドサービス「absonne」の3つが対象。その後、Oracle CloudやGoogle Cloudも対象とする予定である。

 サービス提供の背景として、NSSOLが2021年に金融機関50社に対して行った調査で、8割の企業がクラウドシフトに難航していることを示している。セキュリティとガバナンスの維持が課題になっているという。

 FINARCHでは、金融機関での導入実績をベースに標準化したガイドラインとして、「利用方針ガイドライン」「設計・構築ガイドライン(クラウドデザインパターン)」「クラウド運用ガイドライン」の3つを用意している。また、グループ会社とのクラウド共同利用を見据えたガイドラインも提供可能としている。

 アセスメントにより、各パブリッククラウドやマネージドクラウドサービスabsonne、オンプレミスなどを組み合わせたITインフラ構成を提案し、クラウドシフトに向けたコンサルテーションを提供する。さらに、クラウド移行後の運用負荷を軽減するための運用サービスも提供する。

 金融機関のCCoE(Cloud Center of Excellence)の強化も支援する。CCoEの確立・運営に向けたサービスメニューやガイドラインの作成、情報システムにおける運営業務フローの改善、IT部門の人材不足を補うためのコア業務(企画・運営)の支援、可視化と標準化によるITインフラ業務の品質向上などを支援する。

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