[市場動向]
2021年国内ITサービス市場のベンダー売上は、富士通、NTTデータ、日立、NEC、IBMの順─IDC
2022年8月1日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
IDC Japanは2022年8月1日、2021年の国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表した。2021年の国内ITサービス市場規模は5兆8712億円で、前年比成長率は3.2%だった。ベンダー売上の上位5社は、1位から順に、富士通、NTTデータ、日立製作所、NEC、IBMだった。この顔ぶれと順位は2020年から変わっていないが、2位のNTTデータが富士通に続いて国内ITサービス市場売上額で1兆円を超えた。
IDC Japanは、2021年の国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表した。同社が算出した2021年の国内ITサービス市場規模は5兆8712億円で、前年比成長率は3.2%だった。ベンダー売上の上位5社は、1位が富士通で以下、NTTデータ、日立製作所、NEC、IBMの順である(図1)。
上位5社の顔ぶれと順位は、2020年から変わっていない(関連記事:2020年国内ITサービス上位5社は富士通、NTTデータ、日立、NEC、IBM─IDC)。2021年のトピックとしてIDCは、2位のNTTデータが、富士通に続いて国内ITサービス市場売上額で1兆円を超えたことを挙げている。
また、IBM(日本法人:日本IBM)については、キンドリル(Kyndryl、日本法人:キンドリルジャパン)の設立に伴って売上額とシェアが下がったが、IBMに残った事業が好調であったことと、もともと6位以下(6位にTIS、7位に野村総合研究所)との売上額の差が大きかったことから、順位の変動には至らなかったと分析している。
売上額の前年比成長率が最も高かったベンダーは、7年連続でアクセンチュア(Accenture)だった。IDCは、「顧客のデジタル化、業務改革を支援するためのコンサルティング、設計/構築、運用、BPOサービスまでを一貫して支援する一連のサイクルが効果的に機能していることが、同社の成長を支えている」と見ている。
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