Neutrix Cloud Japan(NCJ)は2022年8月3日、IaaS「ニュートリックスクラウド」の機能を強化し、仮想サーバー上で稼働するOSとして、サイバートラストの「MIRACLE LINUX 8.4」を選択可能にした。MIRACLE LINUX 8.4は、Linux環境を最長12年の長期利用できるRed Hat Enterprise Linuxクローンである。
クラウドサービス事業者のNeutrix Cloud Japan(NCJ)はIaaS「ニュートリックスクラウド」を提供している。特徴は、データの蓄積に向くこと。ストレージ容量は1PB以上にまで拡張可能で、ニュートリックスクラウドからデータを取り出す際のデータ転送量が無料。蓄積したデータにAWS/Azure/Google Cloudからアクセスして分析する、といったクロスクラウドの使い方にも向くとしている。
拡大画像表示
今回、コンピュート用途のシステムテンプレートにMIRACLE LINUX 8.4を追加した(図1)。サポートが2021年12月に終了したCentOS 8の代替となる新たな選択肢として提供する。MIRACLE LINUX 8.4のパッケージ提供期間は、メジャーリリース後10年(2032年5 月31日まで)で、有料サポートを購入することで最長12年間の延長サポートを受けられる。
なお、MIRACLE LINUXは、CentOS同様に、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードをコンパイルしたRHELクローンの1つ。MIRACLE LINUXのバージョン8.4からは、CentOSの代替として使うことを想定し、無料化した(関連記事:サイバートラスト、RHELクローン「MIRACLE LINUX 8.4」を無料化、サポートを別売に)。
なお、MIRACLE LINUX 8.4をテンプレートとして用意しているIaaSベンダーは、NCJ以外にも複数ある。